世界のコンセント形状

【海外用変換プラグ】おすすめ7選!旅のプロが教える「世界のプラグ形状や選び方」

更新:2024/03/21

148,313views

海外ではプラグの形が日本とは異なる国が多く、手持ちの電化製品のコンセントプラグはそのまま使えません。使用するには変換プラグが必要です。この記事では海外旅行や海外出張をする方へプラグの種類や目的に合わせた選び方、おすすめの商品を紹介。国別に対応しているプラグのタイプや電圧、電化製品の対応電圧をチェックする方法も解説しますので参考にしてください。

まずは、渡航先のプラグ形状をチェック!

世界のコンセント形状がわかる画像

プラグ形状(コンセントの形)や電圧は全世界共通ではなく、国によって様々です。そのため、日本製のスマートフォンやデジタルカメラの充電器などを使う時は、変換プラグで日本の電化製品を使えるようにしなければなりません。

代表的な国々のコンセントの形状と電圧を以下の表にまとめました。(電圧を確認する理由については後ほど解説します。)現地で慌てないために、渡航先の情報を事前に確認して、必要な変換プラグを用意しましょう。

国名 プラグ形状 電圧
日本 A 100V
アメリカ合衆国 A・B 120V
ハワイ A 120V
カナダ A 120V
台湾 A 110V
韓国 C・SE 220V・(110)
中国 A・B・B3・BF・C・O・O2 220V
バリ島 B・C・SE 220-240V・(110)
ベトナム A・C・(BF)・(SE) 220V・(110)
オーストラリア O 220・240V
グアム A 120V
アラブ首長国連邦 BF 220・240V
イタリア C 220V
スペイン C・(SE) 220V
フランス C・SE 220V
イギリス BF 220・240V

※表の()内の形状や電圧はごくまれにあるものです。

日本と同じAタイプが標準の国では、変換プラグは不要です。

中国ではA・B・B3・BF・C・O・O2タイプ、アメリカではA・Bなど、国によっては1種類だけでなく複数のプラグを扱っている場合も見られます。ホテルのWebサイトなどで、どのプラグに対応しているか確認しておくと安心です。

使うかもしれない変換プラグを複数用意しておく、これから紹介するマルチタイプを用意しておくなどの方法でも、柔軟に対応できるでしょう。

チェックするのは形状だけでなく【電圧】も!

使いたい電化製品で設定されている電圧と、使う国の電圧が違うと、正常に使用できない場合があります。

海外の国の電圧は110~240Vが一般的ですが、日本の製品は100Vに対応しており、電圧が一致しないケースが多いです。たとえば、日本製のヘアアイロンをイギリスやドイツで使おうとすると、壊れてしまうことも。

海外旅行の際は、変圧器や使う国の電圧に対応している電化製品を持参することで使用ができますが、海外仕様の品を現地で買って持って帰ってきても、日本で使うことができないケースが多い点にも注意しましょう。

日本にしか対応していない電化製品で、プラグ形状が異なる場合は、変圧器と変換プラグがなければ使えないので電圧も事前に確認が必要なのです。

電化製品の対応電圧、確認方法

変圧器の有無

海外で使う予定のある電化製品に変圧器が必要なのかは、定格電圧を確認するとわかります。定格電圧をチェックできる場所は、電化製品の本体や取扱説明書。

メーカーのWebサイトから、取扱説明書のファイルをダウンロードできる場合もあります。

定格電圧が「AC100V」と表示されているものは日本製品なので、海外で使う際には変圧器も用意しましょう。

海外でも使える電化製品は定格電圧が「AC100〜240V」と表示されており、変圧器は不要。その場合は、訪問する国用の変換プラグのみ用意しておけば、問題なく使えます。

スマホ(iPhone)の充電は変圧器が必要?

充電イメージ

iPhoneの純正充電器は100~240V、50~60Hzで海外対応しています。日本を含めた世界のほとんどの国ではこの範囲内の電圧なので、iPhoneに変圧器は不要です。

変換プラグを用意していれば、どこの国でも問題なく充電できます。

同様にAndroidのスマートフォンの充電器も、海外でもそのまま使えるタイプがほとんどです。念のため充電器や渡航予定の国の対応電圧を確認しておくと、安心して使えるでしょう。

実際に変換プラグを購入するときの選び方

海外へあまり行かない人は【行く国だけ対応した変換プラグ】

行く国だけ対応した変換プラグ

行く予定の国が1か国のみで普段は海外に行く機会がない人におすすめなのは、AタイプやBタイプなど必要な変換プラグだけを購入すれば良いです。

メーカーによっては、「アダプタータイプ」や「スタンダードタイプ」といわれています。

軽くてかさばらず、コンパクトに持ち運びでき、使いやすいのが大きなメリットです。リーズナブルな価格なのも大きなポイントでしょう。複数のコンセントプラグを使いたい場合は、同じものをまとめ買いしても良いでしょう。

Amazonでは、1個につき300円〜500円ほどで購入できます。2個セットは500円〜600円で、少しお得になります。

1番おすすめ!毎年海外に旅行へ行く人は【変換プラグセット】

変換プラグセット

海外に行く機会が多い人や様々な国に行く人には、1つ持っていれば複数の形状に組み変えられる「変換プラグセット」がおすすめ。また、中国に訪問する際は、国内でも使用されるプラグは7種類と多いため、1つ持っていると便利です。

主要国のプラグに対応しているので、いちいち買い替えたり付け替えたり、色々と調べたりする手間もありません。

重くてかさばりそうなイメージがあるかもしれませんが、サイズ感は意外と小さめなものが多いです。

ビジネス渡航などでUSBも使いたい人は【USBポート付き変換プラグ】

USBポート付き変換プラグ

パソコンやデジタルカメラ、タブレットなど、USBを多く使うなら、USBポート付きの変換プラグも選択肢に入るでしょう。AC電源をUSB以外のアイテムに使え、USB用のコンセントプラグを別途用意する手間も省けます。

コンセントプラグが世界対応しているアイテムも多いのも、ポイントです。

ただし、アダプタータイプやUSBポートなしのマルチタイプと比較すると大きめで、狭いコンセントスペースでは接続できない場合がある点に注意しましょう。

もし、使う場所が決まっているなら、コンセントプラグを差すスペースはどのくらいの広さかを確認しておくのがおすすめです。

おすすめの変換プラグをご紹介

紹介している変換プラグの一部は、旅工房で働くトラベル・コンシェルジュや旅Pocket編集部が実際に使っているものです。

「軽くてかさばらない」という声が多かったものを中心にピックアップしているので、機能性はもちろん持ち運びやすさもバッチリ。

シンプルなものから多機能なものまで幅広くあるので、あなたにぴったりの変換プラグが見つかるでしょう。海外へ行く頻度や使用する電化製品とも照らし合わせて、最適な変換プラグを選んでくださいね。

【無印良品】トラベル用変換プラグアダプター

引用:Amazon.co.jp通販サイト(アマゾン)

■対応しているプラグ形状:全部(A・B・B3・BF・C・O・O2・SE)
■重さ:約70g

全てのコンセント形状に対応したプラグアダプター。このプラグ1つを持っていれば、海外のほぼどこの国に行っても使えます。

付属の袋には使用方法が図解で記載されているので、プラグの組み合わせ方がわからなくなった場合も対応できるでしょう。

プラグは差し込んでひとまとめにでき、紛失も防げます。また、無印良品らしい、シンプルなデザインも人気。
場所を取らないコンパクトタイプなので、複数の国に渡航する方や荷物を最小限にとどめたい方にもおすすめです。

【エレコム】旅行者向け海外用変換プラグセット T-HPSETWH

引用:Amazon.co.jp通販サイト(アマゾン)

■対応しているプラグ形状:BF・C・O・SE
■重さ:約22g(SEタイプ・Cタイプ)、約20g(Oタイプ)、約48g(BFタイプ)

日本の大手メーカー「エレコム(ELECOM)」製の変換プラグセット。多くの国にある4種類のプラグに対応しています。

大きな特徴は、電気用品安全法(PSE)の技術基準に適合していること。耐熱性の高い難燃性ユリア樹脂を使用し、差込口も発熱防止の対応がされています。

軽量で持ち運びしやすく、4種を別々に買うよりもお得です。高い安全性を求める方や主要国への渡航が多い人におすすめのプラグセットです。

【カシムラ】海外用変換プラグサスケ NTI-13

引用:Amazon.co.jp通販サイト(アマゾン)

■対応しているプラグ形状:B・C・O・SE・BF・B3・O2・CB
■重さ:48g

海外旅行用品などの電化製品メーカー「カシムラ(kashimura)」が製造販売している、マルチタイプの変換プラグ。2つのブロックを組み合わせて使用します。CBタイプ(ブラジル)に対応している、珍しいアイテムです。

南アフリカの一部地域で使われているB3Lタイプ以外のプラグに対応しています。組み合わせ方法もプラグ本体に記載されているので、現地でも慌てずに使えるでしょう。50g未満と軽く、持ち運びにも便利。コンパクトさを追求する方や複数の宿泊先を利用する方におすすめです。

【カシムラ】海外用変換プラグ スタンダードタイプ

引用:Amazon.co.jp通販サイト(アマゾン)

■対応しているプラグ形状: A・B・C・SE
■重さ:21g

1つのプラグにのみ対応している、アダプタータイプ。コンパクトなマルチタイプも良いですが、渡航する国に対応した変換プラグだけを用意すればよりリーズナブルに買え、かさばらずに収納できます。

行く国が決まっていて他の国に行く予定がない場合は、シンプルなプラグで十分です。

ショップや通販サイトによっては2個セットが販売されているので、一度に複数の家電を使いたいなら複数個を用意しておくとスムーズに滞在できるでしょう。

海外旅行マルチ変換プラグ

引用:Amazon.co.jp通販サイト(アマゾン)

■対応しているプラグ形状:A・BF・C・O
■重さ:約100g

このプラグ1つで4つの形状に変換でき、183か国以上のプラグに対応しているマルチタイプのプラグ。AC電源だけでなくUSBポートも2つあり、スマートフォンやタブレットなどのアイテムを同時に充電できます。カラーはホワイトやピンクなどの4色展開。

防災機能の高さも、このアイテムのポイント。耐熱や変形しない材料を使用し、万が一ショートした場合は自動的に充電が停止されるので、安心して使えます。

充電中はLEDランプが点灯するので、暗い時でもわかりやすいです。デザインも凹凸があり、滑らずに使えます。

【NEWFIRE】海外変換プラグ

出典:Amazon.co.jp通販サイト(アマゾン)

■対応しているプラグ形状:A・BF・C・Oタイプ
■重さ:125g

USBポートが3つ、Type Cポートが1つ付いています。対応しているのは、世界200か国以上。側面をスライドさせるだけで4のプラグに変えられるので、簡単に使えます。

材料は、過熱や過電流、回路のショートなどの心配もなく使える耐火ABS樹脂。ヒューズの自動リセット機能によって、ヒューズを交換せずに使えるのも魅力です。

最近の電子製品を使っている方や様々な機器を同時に使う方に使いやすい変換プラグです。

【Yarrashop】海外旅行用マルチプラグ

引用:Amazon.co.jp通販サイト(アマゾン)

■対応しているプラグ形状:A・BF・C・O
■重さ:136g

世界200か国以上のコンセントに対応しています。USBポートが4つあり、スマートフォンやデジタルカメラのバッテリーなど複数のデバイスを一緒に充電できる点が魅力的。

他のプラグ製品よりも少し重いのがネックに思われますが、組み換えずにそのまま使える点や別途でUSBポートを用意せずに済む点はメリットです。

過熱・過電流・過充電など7重の安全保護機能も搭載されています。USB対応機器をたくさん使う方や家族など数人で渡航する場合におすすめです。

商品購入後の使い方

まずは使いたい電化製品の電源スイッチがONになっていないかを確認し、ONになっている場合はOFFにします。

それから、電化製品のプラグを海外用のアダプタータイプやマルチタイプの変換プラグに差し込みましょう。

その後アダプタータイプは、先端をそのまま海外のコンセントに差し込むだけ。ちなみにコンセントは和製英語で、英語ではsocket(ソケット)またはoutlet(アウトレット)と呼ばれます。

マルチタイプの変換プラグはそれぞれ、使用する国のタイプに合わせて組み換えやスライドなどで形を変えてから、差し込みます。

その後は電子機器の電源をONにすれば、使用可能です。

変換プラグにタコ足配線をくっつけて、複数を同時に使ってもいいの?

結論からお伝えすると、変換プラグを作っているメーカーからは「タコ足配線をおすすめできない」といわれています。

諸事情でタコ足配線にせざるを得ない場合は、電源タップやコンセントに記載されている容量の上限を超えないことや接続部分の周囲にホコリがない状態で使うように注意しましょう。

ただし、タコ足配線は火災の危険性があるので、避けたほうが良いに越したことはありません。

複数の電化製品を同時に充電したいなら、USBポートが複数付いたタイプを使う方法も有効です。

海外で通信速度にもう悩まされない

せっかくスマホを充電できても、現地で使えないのでは意味がないですよね。慣れない地域で色々検索したくなることも多いと思うので、万全の準備をしていきましょう!

海外用Wi-Fiを使う

海外Wi-Fiの利用者数5年連続No.1のグローバルWiFi。グローバルWiFiがあれば海外でも日本と同じようにスマホが使えます!
多種多様なプランがあるので、少しだけネットを使う方は通常プラン、がっつり使う方は無制限プランなど自分に合ったプランを選べる点も魅力的です!

24時間対応サポートがついているので旅行中にトラブルが起きても安心!

詳しくはこちら

携帯電話会社の海外パケット定額サービスに加入

今加入している携帯電話会社で用意されている「海外パケット定額サービス」を利用する方法。出国前に加入するのがおすすめ。自分のスマホを普段と同じように使えるうえに、カードの入れ替えや充電の手間、機器を持ち歩く必要がありません。手続きを最小限にしたい方はぜひ検討してみましょう。
ただし、ほかの通信手段と比べて料金は割高なことも。渡航期間や渡航先がサービスに対応している国かどうかなどを判断材料にしましょう。

最近は事前準備や追加料金なしで海外でも利用できるサービスを打ち出している携帯電話会社もあります。

たとえば楽天モバイルでは
・海外ローミング毎月2GB無料
・Rakuten Linkアプリ同士なら国際電話かけ放題
・Rakuten Linkアプリ同士なら国際SMSも送受信無料
よく海外に行かれる方は、この機会に携帯電話会社を再検討するのもありかも!


旅Pocket 編集部
旅Pocket編集部です。「ポケット」に入れて持ち歩きたくなるような、見るたびにわくわくする国内・海外情報をお届けします!

このライターの記事一覧

AREA

地域


閉じる