山に導かれてネパールへ!心の向きに従えば自分らしい旅は自然に引き寄せられる
更新:2019/11/13
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女子にはマイナーな国から誰もが憧れる国まで、自分の心の声に呼ばれるままに、自由に世界中を旅するモデルの NOMA さん。ネパールは奇跡的な出会いの連続だった!
チベット仏教寺院で体験したリトリートヨガや現地での神秘体験など、旅工房で自らプランニングしたNOMAさんのオリジナル旅スペシャルリポート!
導かれるようにネパールへ
2年前、マチュピチュに訪れた時に、意識が今までになく静かになる感覚を味わいました。
2018年に北海道のニセコにある独立峰羊蹄山にロケに行ったんだけど、その時にもマチュピチュで感じたのと同じような、自分を内省するような感覚を味わったんです。
それきっかけで「山っていいな」って惹かれるようになってネパール旅を思いつきました。
標高の高い山での不思議な感覚をまた味わいたくて、普段からやっているヨガと山をかけ合わせた旅はないかなって探していたら、山頂のチベット仏教寺院でやるリトリートヨガプランを見つけたんです。
マチュピチュ、羊蹄山と今まで訪れた山との縁に導かれるように、ネパールの山頂で素敵なリトリートヨガを体験することができました。
チベット仏教寺院でヨガ体験
ここがそのチベット仏教の寺院。ヨガ専門の施設というわけではなく、僧の方が楽器の練習や学び事をする場所です。
本来こういう寺院は、お参りや巡礼として訪れる人が多い場所。ヒマラヤ圏の聖地巡礼を引率している瞑想の先生、その友人のヨガの先生がカナダからやってくる間だけ、リトリートヨガプランのために開放されているみたいです。
ヨガをやる部屋は、寺院といってもとにかく派手(笑)。中の装飾とかしつらえがとにかくすごく美しかったです。
ここでは毎朝4時半頃から、楽器の演奏とともにチベット仏教の読経をするんですけど、それが暗闇から聞こえてくるのが最初はちょっとこわかった(笑)。
2日目、3日目には私も参加したんですよ!とっても気持ちよかったです。
実はその後、日本に戻ってから不思議な体験をしたんです。友人がつくった音楽を聞く機会があって、それがこの読経にそっくり!その音楽は「地球の自転の周波数」を音に還元したものらしいんです。
それがチベット仏教の読経と似ているなんて不思議ですよね。もしかしたら、チベット仏教の読経と地球のうねりを表したその2つの音には、人を安定させたり、落ち着かせたりする共通の何かがあるのかなと思った体験でした。
ここでのクラスはとっても本格的でした。ヨガは本当に奥が深くて、ポーズができたとしても、身体がポーズや動きに慣れてくると意識だけ違うとこに行っちゃうことがあるんです。
だからちょっとできないくらいの時のほうが本当はすごく集中できる。
日本では少しスポーティな感じに扱われているけど、ヨガは本来「瞑想するための準備運動」なんです。
行くまではここでのヨガプランについて具体的に内容を知らなかったんだけど、朝起きてヨガをやって、ヨガの始まりや哲学の座学をやって、瞑想して、またヨガをやって、瞑想して・・・という「本来のヨガ」が体験できた。この時本当に私が1番求めていた時間がそのままそこにありました。
ちょっと足を伸ばして遠足に繰り出す
今回の旅は、リトリートヨガをすることが第1の目的。でもプログラムが終わった後は、今回一緒にセッションしたチームのみんなでお寺から6kmほど離れた隣町まで遠足にいこう!という話になり、これはその時の写真です。懐かしい!
私はヨガを長く続けているけど、チームの中には初心者の方も多かったです。でも、この旅で求めているものや自分と向き合う時間を持とうとしているというゴールが一緒だから、すんなりときれいな和になれました。それぞれ違う国から来ていてみんなはじめましてだったんだけど、とっても素敵なチームだった!
このあたりの地域は脂っこい食事が多い印象で、リトリートヨガのプログラム中は日本から持参したスーパーフードのスムージー(現地には粉だけ持参)やナッツ、ドライフルーツなんかを中心に採っていました。でも遠足の時にはみんなで現地の食事も楽しみました!
ネパールに行く直前に長崎県の伊伎島に訪れる機会があったんだけど、宿で、偶然にもネパールに友人がいるという人に出会いました。「私今度ネパール行くんですよー」なんて話をしたら、その方がご友人を紹介してくださって、現地でコンタクトをとることができたんです。
そのご友人がガイドになって連れて行ってくれたのがカトマンズのごはん屋さん。まさかの WiFiも通じて(笑)、内装もかわいくて、小洒落ててとってもよかった!
位の高い高僧が修行する洞窟を探検
ネイドモネストリー周辺は、位が高い高僧の人たちが修行にくる場所でもあって、その高僧たちが修行をする洞窟があるんです。その洞窟の中で何ヶ月も座ったまま瞑想するんだって。
で、ごはんもほとんど食べない。びっくりですよね。その中のいくつかに有名な高僧が修行していた洞窟があって、そこに連れて行ってもらいました。
その「何ヶ月も食べないで瞑想する」ってとこがすっごい気になって、どうやって生きてるんだろうと思って瞑想の先生に聞いてみたら、洞窟の岩と岩の間から出てくる黒い塊を食べてるっていうんです。もうこれは、黒い塊に会わないと帰れない!と思いました。ガイドさんにお願いして、もちろん探しに行きましたよ(笑)。
黒い塊の名前も知らないから、街中で聞くにしても「お坊さんが修行中に食べている黒い塊」としか説明できなくて、はじめは見つかる気配もなかった。スパイス屋さんとかハーブや種を売るお店とかいろいろ行ったんだけど見つからない。
で、そろそろカトマンズを出なきゃいけない時間になって、気晴らしにガイドさんのお友達の天然石屋さんに立ち寄ったんです。そこでガイドさんが黒い塊の話をしたら、店主がおもむろに木の扉を開けて瓶を出してきて「これか?」って。もう「これだー!」って (笑)。奇跡的な出会いでした。
黒い塊の正体は「シラジット」という名前で、何千年も時間をかけて岩と岩の間から圧出されてくるミネラルとフミン質の塊だったんです。簡単にいうと鉱物と植物のハーフ。アーユルベーダの世界では仙薬とされているそうです。
この仙薬の中でも、植物やミネラルは体質によってタイプを選ぶ必要があることが多いんだけど、このシラジットは体質を選ばず、とにかく体をいい方向に持ち上げていく効果があるんだって。お坊さんはこれで栄養を摂ってたってことがわかってやっと素直に帰る態勢になれました(笑)。
セスナに乗って空からエベレスト
リトリートが終わったらエベレストを見に行きたいと思っていました。念願叶って、空からエベレストを見に行くところ。これはセスナに乗る前の写真です。
ほかのみんなはおとなしく座っているのに、1 人コックピットの前から動かず(笑)。めちゃくちゃはしゃいでました。
パイロット、近(笑)。
中心に見えているのがエベレスト。私は旅先でのお天気運とお祭り遭遇運に恵まれてるんだけど、この時も恵まれました。ほんとこの景色信じられないくらいよかった!!!
朝日を見にナガルコットへ移動
ヨガの先生に「ネパールに来たならとっても素敵だから行っておいたら?」とすすめられて、遠足の後ナガルコットへ朝日を見に行きました。宿も素敵なところを紹介してもらって、これはその宿のオーナーさんと撮った写真。
内装もかわいかったし、朝起きた時に部屋の光の入り方がすごくきれいだった。私は光の入り方とか感じ方のいい場所がすごく好きで、気持ちいい光を感じることは地球に暮らしていて1番の贅沢だと思っているんです。だからこの宿で思いがけずその贅沢を体験できて大満足でした。
ここでは自家菜園で採れた食材のみを使ったオーガニック食を提供していて、食事も素晴らしかったです。畑にも連れて行ってもらったんですよ。ここがその畑なんだけど広大!
ナガルコットの朝日は、すっごくきれいだった。本当に感動的だった。雲海もすごくて。朝日には、旅先では必ず 1度はキャッチしに行くほどこだわりがあるんです。朝日と夕日のためなら時間を惜しまないし、朝日のためならどんなに疲れていても絶対早起きする!
これは標高の高いところ独特の特色なんだろうと思うんだけど、標高が高いと生態系がシンプルになっていくからノイズレスなんだよね。だからたぶん、自分の意識や感覚が内側に入っていきやすい、内省しやすいんだろうなって感じました。リトリートをやる環境としては本当に恵まれている場所なんだろうな。
空港に入れない!パスポート紛失事件
思い通りの素敵な旅を終えて、いよいよ帰国。ネパールの空港は、空港の建物に入る時にパスポートの提示が必要です。
建物に入る前にパスポートを出して、お世話になったガイドさんとドライバーさんに「じゃあ、本当にありがとう!またね!」とやる手前で、パスポートがないことに気づきました・・・。そこからは、ドライバーさんとガイドさんと3人でトランクをひっくり返して荷物の中を探しました。もうしっちゃかめっちゃか(笑)。でもどこにもない。
何か問題があった時に相談できる、24時間体制の現地の緊急連絡先に急いで電話しました。しかも日曜の夜中に。帰国後に仕事が入っていたこともあってパニックになった私は、パスポートがなくても飛行機に乗れる方法を考えて提案してみるんだけど、そんなことはできるはずもない(笑)。
コールセンターの担当者さんに諭されても諦めがつかなくて、現地の支社長さんとも話したけどどうにもならなくて「カトマンズ にホテルを準備したので、今日は落ち着いてそこで寝てください」ってやさし~く諭され、泣く泣くカトマンズ市内に引き返すことに。
引き返す車の中で沈んでいる私を見て、ガイドさんもドライバーさんも何もしゃべれない空気に(笑)。でも車の中でふと、空港に向かう途中でお土産屋さんに立ち寄ったことを思い出したんです。
ずっと私にくっついてたガイドさんは「見てたけど落としてなかったよ」って言うんだけどどうにも気になる。ダメ元でどうしても立ち寄りたい!とお願いして立ち寄ってもらうことに。
到着して店主にパスポートがなかったか聞いてみました。すると「ナニ人だ?」 「日本人だ」「上に来い」。
もう「えええ~!!」でしたよ(笑)。その時点で本来乗る予定だった飛行機の出発まであと45分。そこからガイドさんとドライバーさんの連携で、ものっすごいスピードでトリブバン空港まで爆走。
到着したら空港の前でごねてた私を覚えてくれてて、会社の人も空港スタッフもスルスルっと建物に入れてくれました。そこからはもう飛び乗るように飛行機に。
飛ばしてくれたドライバーさんとガイドさんにはもちろん感謝だけど、あのタイミングでお土産屋さんに戻れたことを考えると、電話口で私を諦めさせてくれた旅工房さん、現地のツアー会社のスタッフさんに感謝だし、すぐに空港に入れてくれたスタッフさんにも感謝してます。
素晴らしい出会いや必然のタイミングが重なった、奇跡みたいな旅だったな。
- 旅Pocket 編集部
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