ベストシーズンは6月~10月!カナダプリンスエドワード島の魅力
更新:2020/03/12
12,984views
プリンスエドワード島は、カナダ全州の中で一番小さな州です。実際に来て思ったのは、時間がとてもゆっくりと流れていて、人々もとても親切ということ。島の中心はシャーロットタウン。ここを拠点に車で足を延ばせば、コバルトブルーの海に囲まれたのどかな田園風景や花々が癒してくれます。
またここは『赤毛のアン』の作者L.M.モンゴメリの故郷としても知られ、日本人にもとてもなじみが深い島です。さぁ一緒に旅に出かけましょう。
プリンスエドワード島の風景
プリンスエドワード島の中心地はシャーロットタウン。街はとっても可愛らしい雰囲気で、主要なスポットは歩いてまわることができます。カナダ人御用達のドーナッツショップTim Hortons(ティムホートンズ)をはじめ、お洒落なカフェやBARがたくさんあります。
日用品からプリンスエドワード島オリジナルのお土産を買えるショップも。また少し歩けば海沿いに広がる遊歩道が素敵な「ビクトリアパーク」に行くことができます。
ここではのんびりお散歩するのがオススメ。特に夏場は21時過ぎまで明るいので、時間を忘れてぼーっとしたり、ピクニック気分でご飯を食べたりと気ままに過ごせます。
プリンスエドワード島では、看板や商品表示に「PEI」という表記を見かけます。これは「Prince Edward Island(プリンスエドワード島)産」のことです。たとえば「PEI産」など、プリンスエドワード島以外でも食品の産地表記などで見かけることがありますので覚えておくといいですよ!
赤毛のアンに思いを馳せる。
プリンスエドワード島には、『赤毛のアン』の物語で描写された場所がいくつも存在し、モンゴメリの軌跡を辿ることができます。
赤毛のアンミュージカル(ANNE GREEN GABLES MUSICAL)
夏の時期にだけシャーロットタウンConfederation Center内で開催されるミュージカル。行く前にストーリーを復習しておけば理解度も深まり、さらに楽しめること間違いなし♪
1番安い席は$39(税込み)で鑑賞できます。今回私が観たのもこの席!1番安い席は1階の端にアサインされます。列は関係ないので、運が良ければ前の方で見られるかも!今回も端ですが前から4列目でとても見やすかったです。日本だとS席ほどのレベルのなのに、こんなに格安にみることができて感激です。
人気があるのでチケットは事前に購入がおすすめです。劇場のConfederation Center内で購入すると事前に席を選ぶことができますよ。インターネットでも購入できますが席を選べないので注意です。
ミュージカルオリジナルの『ICECREAM』という劇中歌、自然と口ずさんでしまうほど可愛らしい曲で観劇後も頭の中でずっと流れていました(笑)。また、Confederation Center正面の別の小さな劇場では、『アンとギルバード』というアンが大人になってからの物語が描かれたミュージカルが上演されています。この演目も夏季限定で人気があるので興味がある方は早めの予約がおすすめです!
赤毛のアンの家(ANNE OF GREEN GABLES HOUSE)
シャーロットタウンから車で約40分のキャベンディッシュという場所に赤毛のアンのお家があります。この赤毛のアンの家は小説を忠実に再現されており、見たときの感動は言い表せないほど!この緑の屋根、「あ~!」って感じしませんか?まさに『赤毛のアン』好きの聖地です。
アンが間違ってダイアナを酔わせてしまったシロップや、マシューがアンにプレゼントしたパフスリーブドレスもしっかりと再現されています。
家の横にはりんごの木が植えられていたりとかわいらしい雰囲気。時間帯によっては赤毛のアンに登場する主要人物に扮した方と写真を撮ることができるので、旅の思い出にもなりますね。もちろん私も撮りましたよ!とっても良い思い出になりました。
納屋内では自由に着れる赤毛のアンの衣装が用意されているので、この記事を読んでいるあなたもアンになれます!その他にもDVDを通してモンゴメリについて学ぶことができるスポットがあったり、アンについての情報が盛りだくさんです。
家の裏からは、アンが名付けた「恋人の小径」から始まるトレッキング「The Balsam Hollow Trail」に挑戦できます。約1㎞ほどでなだらかな道なので、誰でも楽しむことができます。私も歩きましたが、のどかな自然に囲まれ、とてもリラックスできました。参加する方は遅れないよう、オプショナルツアーの集合時間をしっかり確認してくださいね!
他には小説内に出てくる「お化けの森」と称したトレッキングコースも。1.6㎞の少し長めのトレッキングになっていて、こちらは「Haunted Wood Trail」と呼ばれています。モンゴメリの住居跡、キャベンディッシュ教会へと抜けるようになっていて、同じく全部歩くと1時間ほどかかります。
敷地内のビジターセンター内には、モンゴメリの生涯を学べるパネル展示があります。そこには、世界各国の赤毛のアンの書籍が展示されていて、多くの国々に愛されているなと感じると同時に、各国によって全く異なる表紙でとても興味深いです。(パネル展示は最近できました!カナディアンもこれは良い!と言っていましたよ。)
センター内にはきれいなトイレやお土産屋さん、カフェ、日本語訳の案内書類もありますよ。記念スタンプがあったり、アンの家が描かれたシールがもらえたり、旅の記念になりそうなものがいっぱいです♪
冬場は営業していないため、夏に訪れましょう。また、プリンスエドワード島には電車はありません。車かバスが主流!バスは1~3番線までありますが、日曜日は路線によっては動いていないのでご注意を。1番は主要な線なので、日曜日も動いています。
ANNE OF GREEN GABLES HOUSE
住所7501 Steeles Ave E, Scarborough, ON M1X, Canada
営業時間時期により変動
入場料大人$7.8(時期により多少変動あり)
プリンスエドワード島のおすすめ観光スポット
グラフトン・ストリートとクイーンストリートの角にあるコンフェデレーションセンターあたりが町の中心です。そこから歩きながら散策ができます。おすすめの観光スポットをいくつかご紹介します!
おしゃれなエリアVictoria Row
グラフトン・ストリートの裏側のリッチモンドストリートの一画・Victoria Rowは、お店やオープンテラスが並ぶオシャレなエリアです。私のオススメは「Fish bones」というお店。屋上にあるお店で、天気が良ければ屋上からVictoria Rowを眺めることができます。
ビールも食事も美味しく、でも値段はリーズナブル。ビールはプリンスエドワード島と言えば、ブルーベリーを使ったビールが有名です。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
カナダは食事の量がとても多いので、何人かでシェアするのがおすすめ。入口が分かりづらいので、魚のモチーフ看板を目印に探してみてくださいね。
Fish bones
住所136 Richmond St, Charlottetown, PE
電話番号(902) 628-6569
営業時間2020年春までクローズ中
日用品のショッピングならshoppers
ショッパーズは日本のマツモトキヨシのようなドラッグストアで、毎日値段が変わります(笑)。パンテーンやハーバルエッセンスなど、日本でもおなじみのアイテムがびっくりするほどの安さ!毎日値段を確認して破格で買う強者も(笑)。ばらまきのおみやげをチェックするのもいいかもしれません♪
赤毛のアンにゆかりのあるショップ
赤毛のアンの作者モンゴメリは、実はプリンスエドワード島出身。赤毛のアンにちなんだショップやおみやげもたくさんあります。
中でも、赤毛のアンのオフィシャルグッズ店のThe Anne of Green Gables Storeや可愛らしい看板が目印のオリジナルチョコレート店Anne's Chocolateがおすすめです。可愛いパッケージのお土産がずらりと並びます。
おすすめは、Anne's Chocolateで売られているプリンスエドワード島産オリジナルのポテトチップスにチョコレートをかけた「PEIチップス」。小腹がすいた時にもピッタリです。一度食べたらやみつきになること間違いなしです。
ショップ内では、チョコレートを手作りしている様子を見ることもできます。
The Anne of Green Gables Store
住所110 Queen St, Charlottetown, PE C1A 4B1
営業時間土~木 9:00-20:00/金 9:00-18:00
Anne's Chocolate
住所Charlottetown, PE C1A 4B1
営業時間9:00~21:00
海辺沿いに立ち並ぶのどかなPeak's Wharf
中心地から徒歩で約15分ほど歩くと、海沿いに立ち並ぶのどかなPeak's Wharfに来ることができます。海沿いの整備された遊歩道には2019という大きなオブジェが。またその先にはカラフルな建物のギフトショップやレストランが建ち並んでいて、観光客や地元の人たちの憩いの地です。
ここで忘れてはいけないのが、アイスクリーム屋さん「COWS」。プリンスエドワード島発祥のこのアイスクリーム屋さんは、カナダで一番美味しいアイスクリーム屋さんに選ばれたこともあります。お店はシャーロットタウンの中心にありますが、夏季限定でこのPeak's Wharfにも臨時出店されます。
値段は$6~8ほどと少し高めですが、プリンスエドワード島を訪れたら絶対外せません!!コーンも追加代金で、下記のように可愛らしいいコーンにも変えることができますよ。
もちろんノーマルやカップもあるのでご安心を。
COWSで利用しているチーズやバターは、入賞した経歴もあるのでとっても濃厚。
人気なのは、濃厚なミルク感を味わえるバニラやプリンスエドワード島名産のベリー系です。特にブルーベリーはプリンスエドワード島でたくさん生産されていて、スーパーなどで格安で大量のブルーベリーを手に入れることができます。COWSのアイスでもぜひ味わってみてくださいね♪
ちなみにカナダといえばのメープル味もありますが、日本人には少し甘すぎるかもしれません。。。
併設ギフトショップもありますよ。夏場は行列ができるほどの人気です。
COWS(シャーロットタウン店)
住所150 QUEEN STREETCHARLOTTETOWN, PE C1A 4B5
営業時間月~金 10:00-17:30/土 10:00-18:00/日 12:00-17:00
コンフェデレーション橋(Confederation Bridge)
シャーロットタウンから車で約40分で行くことができる観光スポット、コンフェデレーション橋。
私が行ったときはあいにくの曇り空でしたが晴れてたらもっと素敵な景色です。(プリンスエドワード島の天候はとても変わりやすいです。)また行く機会があればリベンジしたい…!晴れていると果てしなく続く橋と空と海の素晴らしい光景が見られます。
そこから車で10分ほどのお土産屋さんとレストランが集まる場所では、「SHOP&PLA」でアンに変身することができます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
『赤毛のアン』だけじゃない!PEIのグルメ
プリンスエドワード島はカナダの東端セント・ローレンス湾に位置する島です。気候も比較的温暖なこの島は、農業・漁業・酪農など食材に直結する産業がとても盛んです。
海に囲まれた島ならではですが、魚介類が豊富に捕れます。その中でもこの地域で捕れるロブスターは低い水温の中で育っており、他の地域よりも身が締まった美味しいロブスターが捕れます。
ロブスターがリーズナブル!
ロブスターは高い!というイメージが強いですが、島では新鮮なものをお手頃価格で購入できるので日本よりも気軽に食べられます。ロブスターは漁の時期が決まっており、5~6月、8~10月に解禁になるので、その時期のロブスターは特別です!
ロブスターの食べ方は、まるごと茹でたものを殻をむきながら食べるのが一般的ですが、茹でたロブスターの身をほぐし、マヨネーズと和えてロールパンにはさんだ「ロブスター・ロール」も王道の食べ方。ロールパンではなく食パンにはさんで「ロブスター・サンドイッチ」と呼ぶこともあります。
プリンスエドワード島では、6月からPEI限定商品としてマクドナルドでマックロブスターが販売されます。この時期限定かつ、ここでしか食べることができない貴重なハンバーガーです!従来のバンズタイプのハンバーガーではなく、ロールパンに挟まれたタイプの商品です。ぜひ、限定のマックロブスターを堪能してみてください!
名産品じゃがいも
じゃがいもはプリンスエドワード島の名産品で、生産量はカナダで1番。国全体のじゃがいもの3割強が出荷されています。
そんなじゃがいもを使ったケベック州発祥の名物料理はプーティンです!プーティンとはフライドポテトにグレイビーソースとチェダーチーズをたっぷりかけた料理で、カナダでは知らない人はいない人気のファーストフードです。カロリーは気にせず一度食べてみてください!
マルペク湾産オイスターは絶品!
地元のみならず、トロントやアメリカのそれなりのレベルのレストランにも供給されるほどカナダのオイスターは評価が高い!また、レストランで食べる以外にも、オイスターバーに行ったり魚屋さんで箱売りを買って自宅で食べたりと、とても身近です。
シーズンになると、PEIマルペク湾産をはじめ常時何十種類も出回ります。新鮮なオイスターを楽しむことができますよ。
小さいけれどとっても美しいプリンスエドワード島は、トロントからは飛行機で約3時間。カナダの主要な都市との周遊も可能です。ロブスターの旬やグリーンゲイブルズの家の開館が夏のため、訪れるなら断然夏がおすすめ!ベストシーズンに訪れてプリンスエドワード島を満喫してくださいね!
- 旅工房カナダセクション
- 旅工房のカナダ担当トラベル・コンシェルジュが、カナダの最新情報をご紹介します!
AREA
地域
-
世界共通
-
国内
-
アジア
-
インド洋
-
ハワイ
-
ミクロネシア
-
ヨーロッパ
-
中南米
-
中近東
-
北アメリカ
-
南太平洋・オセアニア
-
カリブ海
-
クルーズ