ヨーロッパとアジアの文化を併せ持ち、旅行客を魅了してやまないイスタンブール。風呂好きで知られる日本人も現地で楽しめる体験、トルコ式公衆浴場ハマムを紹介します!
ハマムとは?
トルコのハマムは古代ローマの公衆浴場が元で各国に広がり、トルコに伝わってきたのがはじまりだといわれています。昔のハマムの役割は、体をキレイにするだけではなかったようです。
かつてハマムは、女性たちが集まって歌を歌ったり、作った料理をみんなで食べたりしながら楽しく過ごす場所であると共に、お母さんたちが、自分の息子の彼女を探しに行くコミュニケーションの場でもありました。トルコの文化においてとても重要な役割を果たしていたのです。
今のようにすべての家に浴場があるわけではなかったため、誰もが街にあるハマムへ通っていました。浴室は現在と同様、男女別でした。今の時代では、そのような習慣がなくなり、垢すりやオイルマッサージを受けられる場所として知られています。
しかし現在でも時々、女性たち(親戚や友達)がハマムを貸し切って、かつてのトルコの風習を楽しむこともあるようです。結婚前のイベントとしてこの会を開催する人も多いそうですよ。
ハマムの入浴の流れ
まずは脱衣所で服を脱ぎ、大きなタオルを巻くか水着に着替えます。準備が整えば、いざハマムの中へ!
中はドームのようになっていて、中央に石でできた台があります。その中央の石台の上で、かけ湯をします。そのあとに、体を洗って髪を洗い、垢すりをします。
自分で体や髪を洗える写真のような場所もありますが、体を洗ってくれたり、洗髪や垢すりマッサージをしてくれるハマム専属の施術師がいますので、せっかくならやってもらうのがおすすめです。
なかなか力強く施術されますので最初は痛いかもしれませんが、なんだかクセになりますよ。
ちなみに、イスタンブールだけで100個近くのハマムがあり、ハマムが付いているホテルも増えています。日本の公衆浴場とはまた一味違ったお風呂の文化を味わってみてはいかがでしょうか?
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