モロッコは首都ラバトをはじめ、マラケシュやカサブランカ、フェズなど押さえておくべき都市が多く存在します。中でもメルズーガにあるサハラ砂漠は絶対に押さえておきたいスポット。
今回は、気候が穏やかな11月に体験したメルズーガでの砂漠キャンプを紹介します。
砂漠キャンプ、Dune Merzouga Camp(メルズーガキャンプ)とは?
メルズーガには、数多くの砂漠キャンプがあります。砂漠キャンプという名前が付いていても、本当に砂漠のど真ん中に滞在するキャンプなのか、砂漠の入り口付近にあるキャンプに宿泊するかなど形はさまざまです。
そんな数ある砂漠キャンプの中から、私がこの『Dune Merzouga Camp』に決めたのは、インターネット上の宿泊予約サイトなどで口コミ評価が圧倒的によかったからです!実はメルズーガに滞在した際、1泊目に宿泊したホテルにも砂漠キャンプを勧められました。
このキャンプは、Ali(アリー)という若いベルベル人男性が経営しており、彼がラクダからキャンプ、バギー、夕食などすべて手配してくれます。
キャンプにはスタンダード、ラグジュアリー、ワイルドの3種類ありそれぞれテントのレベルが異なります。ちなみに私はスタンダードのテントを選びました。
日本のツアーサイトなどで日本語で予約できる!
予約は日本の旅行商品・ツアーなどを扱うサイト上で、日本語で部屋のタイプを選んで予約するだけ。とても便利です(公式ページからも予約できますが、英語でメールのやりとりが必要)。お部屋のカテゴリーは、ツイン、ダブル、トリプルとなっており、それぞれテントとして独立しています。
予約後は、Whatsapp(日本でいうLINE)というアプリで、オーナーのAliと直接メッセージのやりとりができます。何時に到着するのか、送迎手配は必要かなど、自分で確認しながらできるので安心です。
私の場合はレンタカーで移動していましたが、たとえばマラケシュからメルズーガまでの車手配が必要であれば、それもAliから予約が可能です。ヨーロッパのホテルではたびたびこのWhatsappでやり取りをすることがあるため、事前にアプリをダウンロードしておくと便利です。
砂漠キャンプの参加方法
砂漠キャンプの参加は、指定ホテルから出発します。私が利用した11月は、夕日に間に合わせるため16時が集合時間。ラクダがホテル裏まで迎えにきてくれます。
ラクダに乗って、いざ砂漠テントへ出発!
ちなみに、この地域は4WDで行く砂漠ツアーなどのアクティビティも充実しています。サハラ砂漠のさまざまな面が見え、現地にクラスベルベル人のテントなどにも案内してもらえるため、時間がある方はぜひ体験してみてくださいね!
砂漠キャンプって何やるの?
オレンジ色の砂漠の中をラクダに乗ってゆっくり40分ほど行くと、白いテントが見えてきます。テントに着いたら荷物を置き、さっそく夕日を見に近くの砂漠の丘へ登ります。
砂を登るのは想像以上に大変でしたが、ロマンチックな夕日鑑賞には大満足でした。
日が沈むと、今まで20度前後と穏やかだった気温も急に冷え込み、砂漠の砂も冷たく感じます。夜はさらに冷え込むので、これから行くなら冬の厚めのダウンジャケットは必須!
再びキャンプに戻ると、夕食時までテントの中で過ごしたり、毛布に包まりながら温かいミントティーを飲んで過ごします。
夕食は、外で食べるか食事専用のテントで食べるか選べます。砂漠の夜はかなり寒いので私はテントを選びました。楽しみにしていた夕食のメニューは、タジン鍋とモロッカンサラダ、ご飯、フルーツ盛りです。砂漠の中心にいるのに大ボリュームの食事でおなかいっぱいになりました。
夕食を終えてゆっくりした後は、少し丘を上がった場所でのキャンプファイヤー。冷たい砂漠の寒さの中、毛布にくるまって他の宿泊客と共に焚き火を囲みました。
しばらくすると、ベルベル人たちが楽器を奏でてモロッコの歌を歌ってくれました。アラビア語での歌や太鼓や鈴のような楽器で奏でる音は、まさに異国情緒の空間でとっても素敵!
キャンプファイヤー後、火が消えると暗くなり、気がつけば辺りは満天の星空。少し雲があり霞んではいたものの、40分ほどで4個の大きな流れ星をみることができました!今までさまざまな旅先で星を観察してきましたが、ここまで大きな流れ星を見たのは、人生で初めて。
星空を流れ星を堪能した後はテントに戻って就寝。テントの中はとてもシンプルで、ダブルベッド、小さな椅子2個、電気があります。ちなみにシャワーはなく、トイレは共有で別のテントにあります。
ベッドは毛布を何枚もくれるので、寝る時は心配していたほど寒くありませんでした。夜は毛布が多少重いながらもぐっすりと眠ることができましたよ。
翌日のサンライズも必見
翌朝5時半に起きると、今度は朝日を鑑賞しに丘の上へ。しばらく冷たい朝の空気の中待ちましたが、待望のサハラ砂漠でオレンジ色の美しい朝日が見られました。空も青くすっきりと晴れ、砂漠の砂が太陽に反射してキラキラと光って美しく、絶好の写真タイムでした。
朝日を堪能したのちテントに戻り、荷物をまとめて再びラクダで待ち合わせたホテルへと戻ります。ホテルに戻ると、ビュッフェ形式で朝食を自由にとることができ、また共有スペースですがシャワーも使えます。バスタオルも無料で貸してもらえますよ。シャワーですっきりと砂漠の砂を落としたら、ここでキャンプツアーは終了です。
気になる料金の内訳は?
モロッコのホテルでは、支払いはほとんどが現地で現金で行う必要があります。このDune Merzouga Campも現金での支払いです。今回の旅行は2名で参加したので2名分の料金を紹介しますが、1名の場合はよくご確認ください。
料金は2名分で、テント330DH、ラクダ往復330DH、夕食220DHで、合計2名で880DHの18,000円弱でした。実はモロッコは交渉文化なので語学に自信のある方は値下げ交渉にトライしてみるのもいいかもしれません。
砂漠テント宿泊の体験はすべてが初めてで、一生忘れられない経験となりました。1日のうちに夕日や星空、朝日と何もない場所でただただ自然を楽しむことが大きな幸せでした。サハラ砂漠に行ったらホテルではなく、ぜひ砂漠のど真ん中に滞在してみてください。
Dune Merzouga Camp
住所kssar hassi labied 52202 Morocco
電話番号(+212)666458281
- LeaHase
- 旅行会社勤務を経て、現在ドイツで活動するフリーランスライター。ドイツ、カナダ、オーストラリア在住経験を持ち、これまで訪れた国は35カ国。現在もヨーロッパ旅行のアクセスが便利なドイツでの滞在を満喫中。
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