目次
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、営業時間が変更になっている可能性があります。お出かけの際は各スポットにご確認ください。
沖縄の世界遺産は、観光名所としても人気の「首里城」から、パワースポットとして有名な「斎場御嶽」など9つのスポットが登録されています。そんな各遺産の魅力やより楽しむ方法をご紹介します!
【世界遺産】琉球王国のグスク及び関連遺産群
沖縄県にある9つの史跡が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されたのは、2000年のことです。沖縄にはかつて、中国や東南アジアとの交易により栄え、独自の文化を形成した「琉球王国」が存在していました。琉球文化の象徴である城(グスク)の遺構をはじめとする9つの史跡からは、およそ450年にわたって存在した王国の文化をうかがい知ることができます。
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1.首里城跡
©OCVB
沖縄の定番スポットとして知られる「首里城」は、琉球王国の政治や経済の中心として栄えた場所です。現在は「首里城公園」として整備され、鮮やかな守礼門や奉神門を見学できます。2019年10月に発生した火災で本殿をはじめ多くの建物が焼失。世界遺産は「首里城跡」であるため大きな影響はありませんでしたが、2020年には「復興展示室」がオープンし、正殿に飾られていた獅子瓦や火災からの復興の歩みを見ることができます。
アクセス《車》那覇空港から約20分《電車》ゆいレール「首里駅」から徒歩約15分《バス》バス停「首里駅前」から沖縄バスで約3分、バス停「首里城公園入口」から徒歩約5分
料金大人:400円、高校生:300円、小・中学生:160円、6歳未満:無料
電話番号098-886-2020(首里城公園管理センター)
営業時間無料区域:08:30〜18:00、有料区域:09:00〜17:30(入場:17:00まで)、休み:7月第1水とその翌日
※無料区域:年中無休
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2.今帰仁城跡(なきじんじょうあと)
©OCVB
沖縄県の北部にある「今帰仁城跡」は、琉球王国よりもさらに古い「三山(さんざん)時代」の遺跡です。王国が誕生するより前に、島の北部を統治していた北山王の居城として栄えました。15世紀に琉球王国を作った尚巴志(しょうはし)に滅ぼされてからは役人の居城として使われ、その後は拝所となり、現在にいたるまで大切にされています。ここには長さ1.5kmというスケールの大きな城壁が今も残されていて、その光景は圧巻です!
アクセス《車》那覇空港から約2時間《バス》那覇空港からやんばる急行バスで約2時間30分、バス停「 今帰仁城跡入口」から徒歩約15分
料金大人:400円、小学・中学・高校生:300円、小学生未満:無料
電話番号0980-56-4400
営業時間1月~4月・9月~12月:08:00~18:00(最終入場:17:30まで)、5月~8月:08:00~19:00(最終入場:18:30まで)
3.座喜味城跡(ざきみじょうあと)
©OCVB
「座喜味城」は1420年頃に築城の名手といわれた護佐丸によって建てられたお城で、現在は「座喜味城跡」として公開されています。琉球王国を守護するための要塞として建てられたため堅牢さを感じさせますが、芸術的な石の積み方や全体がカーブした構造は美麗。城壁の上に登ることもでき、街並みや青い海が織りなす沖縄の風景が楽しめます。2018年には「世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム」がリニューアルオープン。あわせて立ち寄ってみましょう。
アクセス《車》那覇空港から約1時間《バス》「那覇バスターミナル」から沖縄バスで約1時間20分、バス停「座喜味」・「高志保入口」から徒歩約15~20分
電話番号098-958-3141
URLhttps://www.okinawastory.jp/feature/heritage/zakimijoato(一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー)
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4.勝連城跡(かつれんじょうあと)
©OCVB
「勝連城」は12世紀から13世紀頃に建てられたといわれる城で、海外貿易によって勝連に繁栄をもたらした阿麻和利(あまわり)の居住地として知られています。2017年に続日本100名城にも指定された名所で、小高い丘の地形を利用しているため城壁がスロープのようにせり上がり、全体が階段のようになっているのが特徴。最上部からは360度パノラマの風景を楽しめます。特産品やオリジナルグッズが販売されている休憩所もあります。
アクセス《車》那覇空港から約1時間《バス》「那覇バスターミナル」から沖縄バスで約2時間、バス停「勝連城跡前」からすぐ
電話番号098-978-7373
営業時間09:00~18:00(勝連城跡休憩所)
5.中城城跡(なかぐすくじょうあと)
©OCVB
「中城城」は14世紀後半に築城されたと伝わる城です。琉球王国に対抗する「勝連城」の勢力を見張るために、1440年頃に護佐丸が移り住んで増築したという歴史があります。太平洋戦争の沖縄戦でも大きな被害を受けなかったため、築城時や増築した当時の姿が残されているのが特徴。石を積んで造られた城壁は年代によって異なる技法が使われていて、ここでは3種類の石積みを見ることができます。
アクセス《車》那覇空港から約1時間
料金大人:400円、中学・高校生:300円、小学生:200円
電話番号098-935-5719
営業時間08:30~16:30(閉門:17:00)
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6.識名園(しきなえん)
©OCVB
琉球王国時代の1799年に造られた「識名園」は、王国の栄華を感じさせる広大な庭園です。当時は国王一家の別邸であり、中国からの使者をもてなすためにも使われていました。中心にある心字池の周囲を散策して楽しむ「廻遊式庭園」の一種で、南国の植物が生い茂る中に琉球風や中国風の建物が立ち並び、ここでしか見られない景観を楽しめるのが魅力。世界遺産のほか、国の特別名勝にも指定されています。
アクセス《車》那覇空港から約40分《バス》バス停「那覇バスターミナル」から那覇バスで約20分、 バス停「識名園前」から徒歩約2分
料金大人:400円、子ども(中学生以下):200円
電話番号098-855-5936
営業時間4月~9月:09:00~18:00(入場:17:30まで)、10月~3月:09:00~17:30(入場:17:00まで)、休み:水(その日が休日または6月23日の場合:その翌日)
URLhttps://www.city.naha.okinawa.jp/kankou/bunkazai/shikinaen.html(那覇市)
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7.斎場御嶽(せーふぁうたき)
「斎場御嶽」は、琉球王国にとって最も重要な聖域として大切に守られている祈りの場。琉球の始祖であるアマミキヨがつくったといわれ、王国の中で最高位の神女「聞得大君(きこえおおきみ)」の就任式が行われた場所でもあります。敷地内は神秘的な雰囲気に包まれるパワースポットで、中でも巨大な岩が支え合っているような「三庫理(さんぐーい)」は必見。今なお多くの人が祈りに訪れる神聖な地なので、真摯な気持ちで訪問しましょう。
アクセス《車》南風原北ICから約30分《バス》バス停「那覇バスターミナル」から東陽バスで約90分、バス停「斎場御嶽前」から徒歩約10分
料金入館料 大人(高校生以上):300円、子ども(小・中学生):150円|定時ガイド(土・日・祝限定) 大人(高校生以上):300円|予約ガイド 基本料金:2,000円(1〜10名まで)
電話番号098-949-1899
営業時間3月~10月:09:00~18:00(最終入館:17:30まで)、11月~2月:09:00~17:30(最終入館:17:00まで)、休み:旧暦5月1日~3日・旧暦10月1日~3日
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8.玉陵(たまうどぅん)
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尚真王が父の遺骨を改葬するために1501年に築かれた玉陵。その後、琉球王国を400年以上統治した王家である第二尚氏王統のお墓となり、2018年には国宝にも指定された史跡です。敷地内には玉陵に埋葬されるべき人物について記した「玉陵碑」がありますが、尚真王の長男と次男の名はなく、王家内で争いがあったことを感じさせます。現地へ行く前に、チケット売場の地下にある奉円館で予習しておくと歴史をより楽しめるでしょう。
アクセス《電車》ゆいレール「首里駅」から徒歩約15分《バス》バス停「那覇バスターミナル」から那覇バスで約20分、バス停「首里城前」から徒歩約2分
料金大人:300円、子ども(中学生以下):150円
電話番号098-885-2861
営業時間09:00~18:00(入場:17:30まで)
URLhttps://www.city.naha.okinawa.jp/kankou/bunkazai/tamaudun.html(那覇市)
9.園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)
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1519年に尚真王によって建てられた「園比屋武御嶽石門」は、首里城内にあり、琉球王国の国王が出かける際に安全を祈願した拝所です。人が通るための門ではなく神様に祈りを捧げるための施設で、今もなお、大切な聖地として存在しています。素材には琉球石灰岩が使われていて、琉球の石造建造物の代表的なものでもあります。また門の向こう側には「園比屋武御嶽」があります。マナーを守って見学しましょう。
アクセス《車》那覇空港から約20分《電車》ゆいレール「首里駅」から徒歩約15分《バス》バス停「首里駅前」から沖縄バスで約3分、バス停「首里城公園入口」から徒歩約5分
電話番号098-886-2020(首里城公園管理センター)
沖縄の世界遺産を巡るには2日間必要
9か所すべてを巡るなら、最低でも2日間はみておきましょう。史跡が点在していることに加え、観光に時間がかかる広めのスポットも多いからです。1日目はまず那覇市から一番離れている「今帰仁城跡」へ行き、その後「座喜味城跡」「勝連城跡」「中城城跡」と南下。2日目は南城市にある「斎場御嶽」へ行ってから那覇へ戻り、「識名園」および「首里城跡」「玉陵」「園比屋武御嶽石門」と回りましょう。すべてのスポットをじっくり観光したいなら、3日間に分けるのもおすすめです。
沖縄の世界遺産をより楽しむ!
各遺産に関連する歴史を知っておく!
沖縄県の世界遺産を巡ると、琉球王国が誕生する前の三山時代、琉球王国の成立、クーデターによる政権交代といった琉球の歴史を辿ることができます。その中で、人々は自然界の中に神を見いだし、祈りを捧げ、精神的な文化を大切にしてきたことが肌で感じられるでしょう。その思いは今も沖縄に住む人々に根づき、心のよりどころとして息づいています。それぞれの史跡が刻んだ歴史や聖地としての重要性を知っておくと、より理解が深まるでしょう。
イベントの日程に合わせて訪れる!
首里城公園では毎年10月下旬から11月上旬にかけて「首里城祭」が開かれます。古式行列や伝統芸能の公演が行われ、琉球王国が甦ったような雰囲気が味わえるでしょう。
「今帰仁城跡」では1月下旬から2月上旬にかけて「今帰仁グスク桜まつり」を開催。城壁のライトアップや参道にろうそくを灯す「グスク花あかり」はSNSで注目されること間違いなしです。
また、識名園では11月に「識名園友遊会」があり、伝統芸能の発表などが楽しめます。
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