節分とは?どうして豆まきするの?【子どもに聞かれて答えられる】由来や意味を「簡単」に解説!
更新:2022/02/09
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目次
この記事では、節分の由来や豆まきの意味・方法などについて、子ども向けに簡単に解説します。
春分の前日にあたる節分には、各家庭で豆まきをし、巻き寿司をかぶりつく光景が見られます。「鬼は外、福は内」の掛け声をかけながら豆をまき、迎える1年が健やかに過ごせることを願います。家族みんなで、古くから日本に伝わる習わしに触れる時間を持ってはいかがでしょうか。
Q.節分ってな~に??
A.「節分」とは季節の変わり目を表す言葉です。
1年には立春・立夏・立秋・立冬の節目があり、節分はそれらの前日を指します。2月4日頃の立春は旧暦の正月にあたるため、大晦日に相当する春の節分は特に大切にされてきました。そのため、実際は年に4度節目を迎えているのですが、現代は立春の前日だけを指すようになったといわれています。
Q.どうして2月3日なの(2022年)?日付は変わる??
A.節分の日付は年によって変わる場合があります。
2022年の節分は2月3日となりますが、2021年の節分は2月2日。節分が3日でなかった年は実に37年ぶりであるうえに、2日になったのは124年ぶりの出来事でした。
地球が太陽の周りを1周するのにかかる時間は365日と6時間弱。1年は365日なので、正確には約6時間ずつ暦が後ろにずれることになります。それを4年に1度のうるう年で調整していますが、それだけでは調整できない分がずれるため、節分の日付がずれることがあります。2021年は立春が2月3日にずれたため、その前日にあたる節分もずれることになりました。
Q.どうして豆まきをするの?
A.豆まきには鬼や邪気を祓う意味があるため、節分に鬼を祓うことで1年を健やかに過ごせると考えられてきました。
「鬼」とは目に見えない悪いものを指します。豆まきをした後には年の数だけ豆を食べ、1年間の幸せを願います。
ほか、節分の時期に豆を寺社へ納めて1年間元気で過ごせるようにと願ったり、炒り豆を厄除けのために食べたりなどの風習が各地で見られます。豆は、米と同じく人間の大切なエネルギー源であるだけでなく、霊力を持つと考えられていたことから、豆を食べることで病気や災難などから逃れられると古くから考えられてきました。
ただし、豆がのどに詰まったり器官に入り込んでしまったりするリスクがあるので、5歳以下の子どもには食べさせないようにしましょう。
豆まきのやり方
①福豆を用意する
炒った大豆を「福豆」といいます。スーパーで売られている大豆などでももちろんOK。神棚がある家庭は、手に入れた豆を節分当日まで神棚にお供えしておきましょう。
②豆まきは夜に行う
鬼は真夜中にやってくるといわれています。豆まきは家族全員で夜に行います。
③豆をまくのは家長
昔から豆まきの役目は一家の主人と決まっていますが、地域によっては年男・年女・厄年の人がまくケースもあります。とはいえ、家族で楽しむ行事でもあるので、楽しく豆まきをしましょう。
④掛け声をかけながら豆をまく
玄関や窓を開け、「鬼はそと~」といいながら外へ向かって豆をまきます。その後、鬼が戻ってこないようにすぐ玄関や窓を閉め、「福はうち~」といいながら部屋の中にまきます。
⑤豆を食べる
豆をまき終わったら豆を食べます。年齢と同じ数を食べる、または、年齢よりも1〜2つ多い数を食べるなど、地域によって食べる豆の数は異なります。
実は、地域によって豆まきは異なる!
地域によって豆まきのスタイルは様々です。まく豆の種類も異なり、北海道や東北などの北の地域では落花生が多く、そのほかの地域は大豆です。と言うのも、雪の多い地域では雪の中にまいた豆を拾いにくいといった理由から、落花生をまくのが主流になっているそう。ちなみに、落花生の産地の鹿児島や宮崎などでも、豆まきに落花生を使用するところがあります。
また、掛け声にも地域色があり、群馬県の鬼石地域では「福は内、鬼は内」、伊勢志摩地域や紀伊半島でも「鬼は内、福は内」といいながら豆まきをします。福島県の二本松市エリアでは、「福は内、鬼、外」という掛け声で行われているようです。
Q.なぜ節分には柊鰯(ひいらぎいわし)を飾るの?
A.節分には「柊鰯(ひいらぎいわし)」を玄関先に飾る習慣がある地域もあります。柊鰯とは、柊木の小枝に焼いた鰯の頭を刺したものです。柊と鰯は鬼が苦手なものとされ、魔除けの役割があると考えられています。
平安時代からの習慣ですが、現在では見かけることが少なくなってきました。
柊鰯を飾るのは節分当日から2月いっぱいとする地域が多いものの、節分当日のみ、1月15日から立春までなど地域によって様々です。
柊鰯(ひいらぎいわし)を食べる習慣もある!
節分には鰯を飾るだけでなく、食べる地域もあります。鰯には独特の臭みがあり、脂がのった魚を焼くと煙がたくさん出ます。鬼は鰯のニオイだけでなく、この煙も苦手とするそう。このことから、鬼を追い払うために鰯を食べる習慣ができたようです。主に西日本で見られる風習です。
節分の日に一緒に食べる恵方巻
その年の恵方(吉方)を向いて丸かじりすると運が開けるとされる恵方巻。ルーツは関西にあるといわれています。江戸から明治にかけては「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」などと呼ばれていて、七福にちなみ7つの具を入れていたよう。その由来には、大阪の「船場の女性が太巻きをかじりながら願い事をした」「船場の商人が商売繁盛・無病息災などを願って食べた」「船場の旦那の遊びだった」など諸説あります。
全国的に広まるきっかけとなったのは、大手コンビニが海苔巻きを販売する際に「恵方巻」と名前をつけたことでした。恵方巻は、無言で丸ごと一気に食べきる方法が正しい食べ方といわれています。
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