別名は北極大聖堂!トロムソダーレン教会The Arctic Cathedral
2020/05/09
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北極圏にある教会として有名なトロムソダーレン教会。北極大聖堂とも呼ばれ、地元に親しまれています。
北極大聖堂とは?
飛行機でトロムソ空港に着陸する時にも見えるダーレン教会。街のランドマークとして地元の人々に愛されています。
実はトロムソは、空港を含め主要なスポットはトロムソイヤ島という島にあるのですが、教会に行くには、街の中心部から橋を通って本土側に渡る必要があります。時間はだいたい約25分。
今回はお散歩がてら、ホテルから歩いて行ってみました。まずはトロムソ橋を渡ります。
トロムソ橋
スタートでいきなり夜?と思った人もいるかもしれませんが、朝の9:30です。極夜といって、冬の北欧は昼の2時ごろまで明るくなりません。まるで夕暮れのよう!反対に夏の間は、白夜(はくや)といって1日中陽が沈まない日が続きます。
橋の中心からはトロムソ市内が一望でき、いい眺めです。でも・・・。吹き付ける海風が痛い。同じく教会を目指す、先を行く観光客の後ろをピタリとマークし、風除けにしながらなんとか橋を渡り切りました。
また、教会まではバスで行くこともできます。Havnegata通りのFangstmonument(Arctic Hunter)という像がある広場に、バス停があります。20、24、26、28番を利用するといいですよ。寒さに弱い人はバスがおすすめです。
橋を渡り切ると教会はもう目の前です。
寒さも吹き飛ぶ美しさ!
近代的な建物なのに、なんとなく夜(のような)空と背景の山にマッチしていて、不思議な感覚を覚えます。そばで見ると大きくてびっくりしますよ。
屋根は、左右に11枚ずつ、アルミニウムコーティングされたコンクリートパネルを使っています。近代的なのに冷たい印象がなく、どこか軽やかで明るいのはそのせいなのかもしれません。
正面は前面ガラス貼りでとってもモダン。パネルの隙間から建物に日光を取り入れる構造です。さらに天井の部分、よく見てみるとライトと自然光が交互に光が差すようになっています。
この十字架、奥行きがあるせいで教会の前に独立して立っているように見えましたが、屋根の一部にくっついていました。北欧建築はおもしろい!
寒さも吹き飛ぶ美しさです。ひと通り外観の写真を撮り終え、いざ教会の中に!と思ったら、入り口で入場を止められてしまいました。
地域に根ざした教会
それもそのはず。訪問したこの時、中ではお葬式が執り行われていたんです。少しガッカリ感はあったものの、地元の人々の生活に根づいた教会なんだな、ということを実感しました。
今回は残念ながら教会の中に入ることは叶わず、外からパイプオルガンの一部と松ぼっくりのようなシャンデリアしか撮影できなかったため、政府観光局からお借りした画像をお届けしますね。
もともと、11枚の壁を少しずつずらして設計された建物は、コンサート会場と原理が似ているので音響が非常にいいそう。2017年には年間500回以上(毎日1回以上!)のコンサートが開催されたそうですよ。
コンサートでも使われるパイプオルガンは、最長部分が9.6mもあるのに三角屋根のおかげで小さく見えます。2940本のパイプで構成されていて、斜め下から見上げると船のマストのように見え、また流氷を連想させる形であるのが特徴です。
そしてなんといっても、正面に見えるこのモザイクステンドグラスは最大の見どころです。神の手を現していて、周りに溢れる左右の光線は女性と男性を、ひとつはイエス・キリストを通っているのだそうです。
トロムソのシンボル、北極大聖堂。次回は夏季のミッドナイトオルガンコンサートに参加したいです!
◆教会の詳細情報は公式サイト『The Arctic Cathedral』、『コンサート』ページより引用
Ishavskatedralen(The Arctic Cathedral)
住所Hans Nilsens vei 41 9020 Tromsdalen
電話番号+47-41-00-84-70
営業時間月火木金土11:00~18:00水14:00~18:00日13:00~18:00※時期によって異なるため下記参照
URLhttps://www.ishavskatedralen.no/en/the-arctic-cathedral/
※2020年度予定
1月2日〜3月31日13:00~18:00(水曜14:00~18:00)
4月1日〜5月31日14:00~18:00
5月17日休業
6月1日〜8月15日9:0019:00時間(日曜13:00~19:00)
8月16日〜12月31日14:00~18:00
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