もくじ
憧れの観光地・イタリアでの楽しみの1つは、何といっても「食」ですね!イタリアはパスタにピッツァ、ジェラートに生ハムなど、世界中にその食文化が広がったグルメの国。現地に行ったらぜひ本場の味を楽しみたい料理やスイーツが目白押しです。そこで、イタリア料理で必ず押さえておきたい食べ物やスイーツをご紹介します。旅行をご予定の方はぜひ参考にしてくださいね!
イタリアの代表的な食べ物10選
古代ローマ時代から豊かな食文化が根付いてきたイタリア。長い歴史と伝統に加え、気候風土も地域によって異なるため、地方や都市ごとに食べ物のバラエティが豊富な国です。例えば生ハムのように気候風土の影響を大きく受ける食材は、産地によって香りや味わいが大きく異なります。地方ごとに異なるグルメを堪能できるのも、旅の醍醐味ですね。数多くある中から定番の食べ物を10品目、代表都市がある場合は地名も合わせてご紹介します。
生ハム
イタリアに行ったらぜひ味わいたい本場の生ハム!古代ローマが発祥といわれ、長い歴史とともに歩んできた食品です。プロシュート、パンチェッタなど様々な種類の生ハムが製造されていますが、基本的には豚のモモ肉を乾燥・熟成させたもの。世界三大生ハムの1つで適度な塩味としっとりとした味わいのパルマ産生ハム、とろけるような味わいと芳しい香りで国際的に有名なサン・ダニエーレ産の生ハムなど、各産地の風土の違いで異なる味わいが楽しめます。
ピッツァ【ナポリやローマ】
世界中で愛されているピッツァは、イタリアを代表する国民食の1つです。主に、モチモチと厚みがあるナポリ風ピッツァと、薄めでサクサクとした食感のローマ風ピッツァの2つに大別されます。モッツァレラチーズにトマトソースとバジルをトッピングしたピッツァ・マルゲリータは、ナポリ風ピッツァで、日本でも人気が高い1品。マルゲリータ発祥の地・カンパニア地方では、トマト、オレガノ、ニンニクのみがトッピングされたチーズ抜きのピッツァ・マリナーラも注文してみましょう。ご当地ピッツァを発見するのも旅の楽しみです。
パスタ
日本をはじめ世界各国で親しまれているパスタは、ピッツァと並ぶイタリアの国民食。マカロニ、ペンネ、スパゲッティ、ラザニアなど、大きさや形状、製法が異なる700種類以上のパスタがあります。パスタのソースもペペロンチーノ、ペスカトーレ、アラビアータ、ジェノヴェーゼなど、地域により多種多様。ローマではカルボナーラソースのスパゲティ、ボローニャではボロネーゼソースのタリアテッレなど、それぞれの発祥の地で味わうパスタ料理の美味しさに感動もひとしおです。
フォカッチャ
イタリア旅行で楽しみなのが、美味しいパンを食べること。日本でもすっかりお馴染みとなったフォッカッチャは、イタリアの代表的なパンの1つ。古代ローマが発祥の伝統あるパンで、名前の語源は、ラテン語で炉端を意味する「focus(イタリア語でのfocolare)で焼くパン」から来ているとのこと。ピザの原型という説もあります。塩やオリーブオイルなどを付けたり、料理に添えて食べたり、サンドイッチにしたりするなど、様々な味わい方で楽しんでくださいね。
カルパッチョ
暑い夏の日など、サッパリしたいときに食べたい、イタリア料理の前菜です。日本ではカツオやマグロなどの生魚にソースやオリーブオイルをかけて食べるイメージが強い料理です。発祥の地・イタリアではもともと、生牛肉にパルミジャーノ・レッジャーノをかけて食べたのが始まりという説があり、名前の由来もその食べ方を楽しんだ15世紀の画家、ヴィットーレ・カルパッチョから来ているとのこと。逆に生魚が使われるようになったのは日本からの逆輸入だそう。今は本場イタリアでも牛肉以外に魚介類を使ったカルパッチョも味わえるので、日本との違いを見つけてみるのも一興でしょう。
ミネストローネ
日本の食卓にも定着したミネストローネ。イタリア語で「具だくさんのスープ」という意味があるように、トマトやジャガイモ、キャベツ、ニンジンなどたくさんの野菜を煮込んで作ったイタリア版・おふくろの味です。赤い色合いから容易にトマトが連想されますが、昔のヨーロッパではそもそもトマトが有毒野菜として恐れられ、使われていなかった時期がありました。イタリアには今もトマトを入れないミネストローネもあります。たっぷり野菜の出汁が溶け込んだ一杯で、旅の疲れも癒されるはず。
バーニャ・カウダ【ピエモンテ州】
野菜好きにはたまらないバーニャ・カウダ。今や日本のバルや居酒屋などでは定番の前菜です。発祥はイタリア北部のピエモンテ州の郷土料理。イタリア語で「熱いソース」という名前のとおり、オリーブオイルにアンチョビ、ニンニク、オレガノを投じてフィチョと呼ばれる小鍋で煮込んだソースに、生野菜や茹でた根菜をディップして食べる素朴な1品です。イタリア産ワインで乾杯したあとに味わう本場のバーニャ・カウダは、格別の美味しさになるはず。
カプレーゼ【カンパニア地方】
日本では家飲みのおつまみに作られることも多くなったカプレーゼ。正式な名称はインサラータ・ディ・カプレーゼ(カプリ島のサラダ)で、その名のとおり、イタリア南部カンパニア地方のカプリ島が発祥の郷土料理です。カプレーゼに使われる本場のモッツァレラチーズは、牛乳ではなく水牛の乳から作られているそうです。交互に挟んだトマトの甘味とバジルの風味、あっさり味のモッツァレラチーズのモチモチした食感が、オリーブオイル、塩コショウと絶妙なハーモニーを奏でます。
リゾット
旅行中に和食が恋しくなったら、イタリア版のお米の雑炊・リゾットがおすすめ。日本のように米を洗わず、そのままバターやオリーブオイルで炒めてからスープで煮込むのが基本的な作り方です。お豆やサラミが入ったピエモンテ風リゾット「パニッシャ」や、コンソメで煮込んだ米にサフラン、バター、白ワインで風味付けしたミラノ風リゾット「リゾット・アッラ・ミラネーゼ」など様々な種類のご当地リゾットがあるので、訪問先ごとに探してみてくださいね。
アクアパッツァ
直訳すると「暴れる水」や「奇妙な水」などの意味を持つカンパニア州の郷土料理。タイやタラ、ムール貝などの魚介類をオリーブオイルとニンニクで炒め、水やトマト、イタリアンパセリ、白ワインなどで煮込んだ、シンプルながらも味わい深い1皿です。元々は漁師が魚を海水で煮込んで作った料理が始まりともいわれています。カンパニア州名産の白ワインとの相性はぴったり。食べた後は心も体もぽかぽかになるでしょう。
「ボーノ(おいしい)」なスイーツ5選
ティラミス【北イタリア地方】
ほろ苦いココアパウダーにふわふわのマスカルポーネチーズ、エスプレッソを染み込ませたビスコッティが奏でるハーモニーがたまらない、著名なイタリアンデザート。イタリア語で「私を引っ張り上げて」「私を元気付けて」という意味があります。意外にもその歴史は新しく、アド・カンペオルさんが経営するレストランで、手違いから生まれたのをきっかけに1970年代から提供され始め、やがて全世界に広まったとか。北イタリアを訪れたら、あなただけのティラミスの名店を見つけてみましょう。
パンナコッタ 【ピエモンテ州】
コクのあるミルクの味わいとトロンとした食感がたまらないパンナコッタは、生クリーム、牛乳、砂糖などを加熱し、冷やしてゼラチンで固めたスイーツ。コンビニで手軽に買えるほど日本でも定着していますが、もともとはピエモンテ地方の伝統的なデザートです。名前の由来はイタリア語の「パンナ」(生クリーム)と「コッタ」(調理した)、つまり「調理した生クリーム」。ベリーやチョコレート、キャラメルなど好きなソースを注文して、本場の味わい方で楽しみましょう。
ジェラート
イタリア旅行中は毎日でも楽しみたい本場のジェラート。「凍ったもの」という意味があり、牛乳や果実などを凍らせて食べる氷菓子の総称です。乳脂肪分は5%前後と通常のアイスクリームよりも低いので、よりヘルシー。含まれる空気が少ないため、季節の果物や野菜など素材本来のおいしさが味わえるのもイタリアンジェラートの特徴。青い空の下、お気に入りのフレーバーのジェラートを片手にのんびり街を散策すれば、気分はもはや『ローマの休日』のオードリー・ヘップバーン!?
アフォガート
日本でアフォガートといえば、バニラアイスに熱いエスプレッソをかけて味わうイメージが定着しています。実はイタリアではこの食べ方は「アッフォガート・アル・カッフェ」と呼ばれるもので、本来のアフォガートは、バニラアイスにリキュールやコーヒー、紅茶など、様々な飲み物をかけて楽しむ1品です。イタリア語の名前の意味が「溺れる」なのもうなずけますね。現地でいろいろなバリエーションを試して、お気に入りの食べ方を見つけてみてください。
マリトッツォ
日本で一大ブームを巻き起こし、パン屋さんやコンビニでもよく見かけるようになったマリトッツォ。丸いブリオッシュ生地のパンに、なめらかな口溶けの生クリームがたっぷり挟まったイタリア伝統のスイーツです。ローマを中心とするラツィオ州が発祥の地といわれています。イタリア語で「夫」を意味する「マリート」が名前の由来とされており、男性がマリトッツォの中に指輪を入れて好きな女性に結婚を申し込む風習があったそうです。朝食にカフェでマリトッツォを注文して、ローマっ子の気分に浸ってみては。
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【番外編】イタリア料理の豆知識
イタリア料理の歴史
イタリア料理がこんなにも美味しく世界中で愛されている理由は、歴史を紐解いてみればわかります。
古代ローマ帝国が各地へと領土を拡大し続ける中で、莫大な富が集まりました。ローマ人たちはその富を活かして宴会を開いては、贅沢な料理を客人に振る舞いました。こうして洗練された古代ローマの食文化はイタリア料理の礎となっただけでなく、ヨーロッパ各地にも広がり、大きな影響を与えたのです。
また、南北に細長い形状という地理的条件も、イタリア料理が地方ごとに独自色を強める要因となりました。バラエティの豊かさは、イタリアの食文化をさらに魅力あるものにしています。
イタリア料理のお店は複数の種類がある!
イタリア料理を提供する食堂には様々なタイプがあります。
軽く食事を取りたいなら、「バール」や「ピッツェリア」「ダヴォラ・カルダ」が便利。バールはいわゆるコーヒーショップで、軽食やドリンク、酒類を提供。ピッツェリアはピッツァ専門店で、テーブルに座って食べられる施設もあれば、ピース単位でピッツァを切り売りしている店舗もあります。ダヴォラ・カルダは、カウンターに並んだ料理の中から好きなものを選んで食べる食堂です。
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