みなさん、トリエステって聞いたことありますか?スロベニアとの国境沿いにある街で、異国情緒溢れる街なんです!
イタリアにあるトリエステってどんな都市?
「トリエステ」って、聞いたことのある方は意外と少ないのではないでしょうか?アドリア海を挟んで、ベネチアのちょうど反対側あたりに位置する北イタリアの都市で、クロアチアのザグレブが近く、周遊にも人気のエリア。
19世紀、ヨーロッパで権力の強かったハンガリー帝国(オーストリア)の支配下にあったため、建築物や街並みはその影響を受け、ウィーンのような雰囲気があります。
独自の文化がはぐくむ不思議な街並みと大自然が魅力
世界的に有名な旅行ガイドブックの出版元として知られるロンリープラネット社は、トリエステを「知られざる美しい都市NO.1」と謳い、その魅力は「文化のるつぼ」であるとしています。イタリア、ハンガリー帝国(オーストリア)、そして近隣のスロベニアからも影響を受けた、独特の文化を持つ街です。
日本ではまだなじみがないかもしれませんが、今トリエステは多くの観光客で賑わっています。とにかく自然が美しいので、海辺でくつろいだり、海に沈む夕日を眺めながらのんびり時間を過ごす人が多いようです。
また、ハイキングや自転車ツーリングなどのアクティビティも楽しめるので、長期滞在のバカンスを過ごす外国人も増えています。
街を歩くだけで目にする歴史遺産
トリエステでは、そこかしこで歴史遺産が目に止まります。海に面した白亜の城ミラマーレ城は、トリエステを代表する歴史遺産。海に面して建っているため、晴れた日には真っ青なアドリア海と白のコントラストが、信じられないくらいにきれいです!
トリエステの一番有名な観光スポットイタリア統一広場は、ぜひ広場の脇にあるカフェで座りながら眺めてください。優雅で重厚感がありながら、海に面しているせいかすごく開放感があるんです。イタリアのほかの土地で見る宗教色の強い荘厳な教会とはまた違った華やかさを感じます。
旧市街では、古代ローマ時代から中世にかけて建てられた建造物を一度に見ることができます。たとえばこちらは中世時代に建設されたサン・ジュスト城。こんな遺跡を、歩いているとふと見つけられてしまうことに不思議を感じずにはいられません。
海の幸が美味しい!トリエステ料理
様々な国の文化が入り交じるトリエステでは、クロアチア系・スロベニア系・ユダヤ系それぞれの文化をうまく融合させた独特の料理が数多くあります。また、アドリア海に面しているため海鮮を使用した料理も外せません。今回は、海の幸を豊富に使った私のお気に入りの料理をご紹介します。
小ぶりなアサリのボンゴレ・ビアンコは絶品です!
さらに、イカスミパスタやさまざまな魚介の出汁を効かせたリゾットなら、アドリア海を存分に味わえるはず!
また、トリエステが属するフリウリ=ヴェネチア・ジュリア州は、白ワインの聖地。海の幸の魅力をさらに引き立たせてくれるのは、ほかならず白ワインです。ぜひ一緒に堪能してください。
日帰りで行ける!?クロアチアとの周遊旅行
トリエステ近隣に住むイタリア人が週末ごとに散策するスポット、クロアチアのイストリア半島への日帰り観光もおすすめ!
中世から残るかわいらしい村が点在していて、のんびり街歩きするのにぴったりなんです。
夏はクロアチアの海側エリアへの周遊もおすすめですよ。
また、コッリオ(Collio)というワインの産地でつくられる白ワインは、世界でトップクラスのレベルとして知られます。和食との相性もよいことから、近年、日本の高級レストランなどで取り扱われるようになったんですよ!
アルプス山脈の麓の丘陵地にブドウ畑が広がり、名の知れたワイナリーがいくつもあります。日本ではなかなか味わうことのできないワインなので、ぜひトリエステに来たらワイナリーツアーに参加してお試しになってみてください。
日本人がまだあまり訪れない未開拓の観光地トリエステ。ぜひそのよさを肌で感じてみてくださいね。
- ガスペリーニ真央
- イタリア、トリエステ在住。1年間のアメリカ滞在、5年間のトルコ滞在を経てイタリアへ移住。エッセイスト、ライター、ダンサー、通訳家。美味しい食とワイン、そして踊りと旅を愛する。現在はフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州で個人ツアーを企画中。:https://www.kitabitaly.com
AREA
地域
-
世界共通
-
国内
-
アジア
-
インド洋
-
ハワイ
-
ミクロネシア
-
ヨーロッパ
-
中南米
-
中近東
-
北アメリカ
-
南太平洋・オセアニア
-
カリブ海
-
クルーズ