チーズ好きの皆さん、こんにちは!美食の国フランスにはおいしいものがたくさんありますが、旅行に行くならやっぱり本場のチーズは押さえておきたいところ。
フランスで絶対にハズせない人気チーズ6選をご紹介するのでぜひ参考にしてくださいね。どれもスーパーで買えます!
カプリス・デ・デュー(CAPRICE des DIEUX)
「カプリス・デ・デュー」は、フランスでも人気のあるチーズのひとつ。
ニコッと笑った天使が目印のブルーのパッケージも可愛らしく、女子心をくすぐります!日本でも売られているので、見たことがあるという方も多いのではないでしょうか?
こちらはフランスのスーパーで、1個(200g)で2.50ユーロ(約320円)ほどで売られています。日本では1,000円以上してしまうチーズですが、現地フランスではかなりお得に買えますよ。
また、50gの小さなサイズもあり、こちらは旅行者にぴったりの食べきりサイズといえるでしょう。
「カプリス・デ・デュー」は味や香りにクセがなく、一度食べたら止まらなくなってしまいそうなほど、とても食べやすいのが特徴です!
口当たりもなめらかなので、クセのあるチーズが苦手だという方にもぴったりのチーズだといえます!
ル・ルスティック(LE RUSTIQUE)
フランス発祥のチーズと聞いて、カマンベールを思い浮かべた方も多いかと思います。
カマンベールはノルマンディー地方発祥のチーズで、フランスでも大人気!そんなカマンベールは絶対に食べておきたいところですが、数ある種類の中でも「ル・ルスティック」というチーズがおすすめです。
写真は春限定の「ル・ルスティック」。春の若草を食料に育てられた牛のミルクを使ってできたチーズだそう。ギンガムチェックの紙が挟まれた温かみのあるパッケージが特徴で、「カプリス・デ・デュー」と同じくSNSにアップしたくなる可愛さですよね!
気になる価格は、1個(250g)で2ユーロ(約260円)ほど。こちらも日本と比べると、とてもお得に購入できますよ。
カマンベール特有の舌の上で溶けてしまうようなクリーミーななめらかさ、臭みやコクが楽しめます。
白ワインのほか、同じくノルマンディー地方発祥の「シードル(Cidre)」というリンゴを原料に作られた発泡酒との相性もかなりいいですよ!
ブリーチーズ(Brie)
カマンベールと同じく、ブリーチーズは白カビタイプのフランス発祥のチーズ。
一見カマンベールと見間違えてしまいそうですが、ブリーチーズはカマンベールより大きく、熟成がゆっくりなので、よりクリーミーな味わいを楽しめます。またブリーチーズにはカマンベール特有の臭みがなく、食べやすいのも特徴といえるでしょう。
フランスのスーパーでは1個(約180g)で2.5ユーロ(約320円)ほどでしたので、こちらもお手頃価格でお試しいただけます!
ちなみにバゲットの上にバターとスライスしたブリーチーズをのせ、その上にハチミツをかけて食べるのがフランス人流。その上に砕いたくるみやルッコラものせるとアクセントとなり、さらにおいしく召し上がれますよ!
ヤギのチーズ(Fromage au lait de chèvre)
フランス人に愛され、人気の高いチーズとして忘れてはいけないのが「ヤギのチーズ」。
名前の通りヤギのミルクで作られたチーズで、独特の臭みと酸味が好きな方にはたまらない風味を楽しめます!
筆者のおすすめの食べ方は、サラダと一緒に混ぜて食べること。
ヤギのチーズ特有のコクと酸っぱさが出るので、サラダのアクセントになりますよ。またフランス人はサラダ以外にも、ガレットの材料としてヤギのチーズを使うことが多いみたいです!
ゴーダチーズ(Gouda)
ゴーダチーズはオランダ発祥のチーズですが、フランスの家庭でもよく出されています。
日本でもゴーダチーズが練り込まれたフランスパンが売られているため、日本人にも馴染みがありますよね。
そんな世界中から愛されているゴーダチーズも、フランスでは日本よりお得に買えるのでぜひお試しいただきたいところ。写真のゴーダチーズはフランスの大型スーパーで買ったものですが、なんと1個(約170g)で2.35ユーロ(約305円)ほどでした!
このゴーダチーズをキューブ状にカットして食べると、チーズ特有のコクを楽しめます。
赤ワインとの相性も、抜群であるといえるでしょう。
また、同じくキューブ状にカットした「コンテ(Comté)」というフランス発祥のチーズと一緒に食べると、絶妙なハーモニーを味わえます。これはフランス人から教わったゴーダとコンテの楽しみ方なので、気になる方はぜひ試してみてくださいね!
ソシエテ・レジェ・エ・フォンダン(Société Léger et Fondant)
最後にお伝えするのが、「ソシエテ・レジェ・エ・フォンダン」というチーズ。筒型のパッケージに入ってるって、なんだか珍しいですよね!
そのままでもおいしいのですが、バゲットに塗って食べるのが一般的といえるでしょう。また、フランス文化のひとつ・アペリティフという食前酒と軽いおつまみを楽しむ時間に、この「ソシエテ・レジェ・エ・フォンダン」がのったバゲットが出されることがあります。
ちなみにアペリティフとはもともと食前酒の意味でしたが、今では食事の前にお酒とおつまみ、そしておしゃべりを楽しむ時間という意味で使われています。フランスでは通称”アペロ”といわれ、「今日アペロに行かない?」なんてフレーズがよく使われています。
旅行の際は「ソシエテ・レジェ・エ・フォンダン」をバゲットに塗って、フランスの食文化をたっぷり楽しんでみてはいかがでしょう!?フランス名物のチーズは、現地では日本と比べ物にならないくらいお安く手に入ります。
ちなみにお土産として適してるのは、匂いが比較的強くない「カプリス・デ・デュー」「ゴーダチーズ」「ソシエテ・レジェ・エ・フォンダン」といえるでしょう。チーズをジップロックに包めば、匂い防止にもなります!品質が悪くならないか心配な方は、その中にジェル状の保冷剤を入れくださいね。
また、匂いが気にならないようであれば、カマンベールやブリー、ヤギのチーズも持って帰ることができます。ジップロックに新聞紙をかぶせたり、ビニール袋や保冷パックにいれれば匂いが漏れるのを防げますよ!
カマンベール(Camembert)
チーズ界のセレブといわれるカマンベール。フランスではカマンベールを生産する会社がたくさんあります。カマンベールとは、牛乳使用の表面が白カビに覆われたやわらかいチーズです。元々はフランスのノルマンディー地方の村の名前からきています。
おすすめなのは、このカマンベー ル・ドゥ・ノルマンディCamembert de Normandie。AOP(appellation d’origine protégée 原産地呼称保護)に認定されている本場伝統の正真正銘のカマンベールです。
このカマンベール・ドゥ・ノルマンディの生産量は フランスのカマンベール全体生産量の約5%です。
カマンベールの白い皮は食べられます。本来カマンベールは独特な臭い匂いがあり、熟成によってそれが増していきます。常温でトロリとしてくるくらいになると、ちょうどいい臭みで食べ頃です。
フランス人に言わせれば「臭くないカマンベールはカマンベールじゃない」のだそう!直径約11cm高さ約3.5cmの円形で値段は1.5から2.5ユーロくらいなのですが、AOPのチーズの相場はややお高めと心得ましょう。
どのチーズにも言えることですが、食べる分だけをその都度カットします。
熱してもおいしいので、丸ごと木箱のままかアルミホイルに包んでオーブンやバーベキューで焼いて「カマンベール・ロティ」にしても美味。
中身がトロトロになるのでスプーンですくって食べます。そして焦げた皮もたまらなくおいしいです。もしトロトロにならなかったら!?…残念ですが失敗です。
マロワル(Maroilles)
ブリュッセル、ロンドン、アムステルダムといった隣国の首都も近い、フランス北部の都市リールLille。リールの周辺で作られる代表的なチーズに、牛乳で作られるマロワルMaroillesがあります。
マロワル村を中心に作られるこのAOP*認証チーズは臭うチーズとしても有名です。形はパヴェpavéと呼ばれる敷石状の四角形で薄いオレンジ色をしています。
マロワルも大きなスーパーのチーズ売り場であれば、必ず置いてあります。同地区で作られるヴュー リールVieux Lilleという双子兄弟のようなチーズもあります。
ヴュー リールは輪をかけて強烈に臭いので全国にファンが少ないからか、地元を離れるとほとんど見かけません(笑)。
マロワルの大きさは大小いろいろあるのですが、こちらはミニサイズで重さ200g。1.95ユーロで購入。CDに乗せて比較してみました。脂肪分26%。ウォッシュタイプなので皮は湿気があり、べとべとで歯ざわりがちょっとざらざら。
しょっぱくてキツめの味ですが舌触りは柔らかくとろける感じです。こういうクセのあるチーズは一度食べると病みつきになるものです。
薄い皮が気になるのであれば、ナイフで削いで取り除いてください。また、マロワルは熱すると臭みが薄れます。オーブントースターでパンの上に乗せてトロトロにしたり、タルトの具に混ぜたりしてもおいしいです。その場合は皮を削がなくても大丈夫ですよ。
一般に北部の人たちは朝食にチーズを食べるのですが、スライスしたマロワルをパンと共にチコリ入りコーヒーにちょんちょんと浸して食べるんです。この独特な食べ方が意外にワンダフル!パンに甘苦いコーヒーが染み込むと同時に、チーズが熱で柔らかくなり、口の中で溶けて広がります。
フランスの文化を知るにもおみやげとしてもおすすめなチーズの楽しみ方をご紹介しました。フランスに来たらぜひ挑戦してみてくださいね!
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