北欧家具好き必見!デンマークの観光スポットDesignMuseumデザイン博物館
更新:2020/02/17
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北欧好きなら見逃せない北欧デザインの世界。ポール・ヘニングセンなど誰もが知る巨匠の作品を集めたデザインミュージアムの楽しみ方をご紹介します!
デザインミュージアムとは?
デンマークで生まれたデザインを中心に、北欧の家具や建築、日用工芸品、商業ポスターなどの傑作に出会える美術館です。
デザイン好きなら3時間くらい滞在したい観光スポットですが、荷物を預けられるロッカーにもこんな素敵なイラストが。
デザインミュージアムの最寄り駅は、コンゲンスニュートー駅。入場料は115DKKですが、コペンハーゲンカードを持っていると無料になります。
常設展だけでなく特設展もすごい!
世界的に人気の高い巨匠の作品を一挙に見られる常設展だけでもかなりの価値なのですが、実は特設展もとってもおもしろいんです。
私が訪れた時は、北欧デザインに影響を与えた文化として、日本のアートや日用品の展示が行われていました。手鏡や刀の鍔(つば)など意外なものが並んでいます。
当時、ヨーロッパにはこんな図鑑のような繊細で細かい絵や装飾技術は存在しなかったそうで、大いに参考にされたようです。
一見、深い関係のなさそうな日本文化と北欧デザインにこんな歴史があったなんて、なんだかうれしい驚きです。
ハンス・ウェグナーからルイス・ポールセンまで!お店では出会えない逸品揃い
そのジャンルに詳しくなくても価値がわかる方法といえば値段(笑)。館内では実際にどんな作品が見られるのか、今日本で流通しているおおよその価格と一緒にご紹介していきます!
デンマーク家具はよく、その家具を出している会社名と紐づけて呼ばれたり、デザイナー名と紐づけて呼ばれたります。同じ会社にいろんなデザイナーがデザインを提供していることもあります。
ポール・ヘニングセン(デザイナー名)の〇〇チェア
ルイス・ポールセン(会社名)の〇〇チェア
ちょっとわかりにくいので、今回はデザイナー名と家具名で紹介しますね。
ポール・ヘニングセン
まず入り口でお出迎えしてくれるのが、ポール・ヘニングセンの『アーティチョーク』という照明。その名の通り、アーティチョークをモデルにした作品です。
北欧デザイン好きなら知らない人はいないアーティチョークは、余分な明かりが外に漏れない、ぼんやりとしたやさしい明かりが特徴です。
計算し尽くされた名品といわれていて、正規品は90~130万円くらいします!
ハンス・ウェグナー
アーティチョークの下にある真っ赤な椅子『スリーレッグド・シェルチェア』。ぜひ大きさに注目してください。
通常サイズで40万円くらいしますが、この大きさなら一体いくらくらいになるのでしょうか・・・!
カイ・ボイスン
オークやメープルなど、家具にも使われる高級木材を使用した有名なおもちゃ、カイ・ボイスンのモンキーフィギュアです。
この、穏やかで親しみある表情がなかなか出せないとされていて、高く評価されています。
サイズや材質にもよりますが、大きいサイズで30万円くらい、小さいサイズで6万円くらいします。
フィン・ユール
北欧家具好きの憧れといわれる椅子『イージーチェアNo45』。日本でも、よくカフェなどに置かれているのを見かけます。
人が腕を曲げた時のアーチ状のシルエットに合わせたような、肘掛け部分の自然なフィット感が絶妙です。また、強度×デザイン性のバランスが絶妙なんです!
よーく見ると、先に向かって足が細くなっています。これって、人が座る椅子としての強度を保つためにはありえないすごいことなんです!相場は40~50万円くらいです。ちなみに、ビンテージ品だと300万円くらいの値がつくこともあるそうです・・・。
ベルナー・パントン
現地の蚤の市でもよく見かける大人気の『フラワーポット』。ビンテージ界でも人気が高いデザインです。
これも、上のかさが余分な光を外に向かわせず、ほんのりと室内を明るくするのが特徴です。そして何より、ちょっとレトロな現代のお家にも似合うかわいらしい形が人気です。
館内にある中でも、北欧デザインといえば!というデザイナーとその作品を紹介してみました。日本でもお洒落なカフェによく置いてあるので、ぜひ注目してみてくださいね。
名作椅子で最高の座り心地を体感!クリントカフェ
見学中ちょっと疲れたら、ぜひ館内にあるカフェに立ち寄ってください。この建物を設計したコーア・クリントというデザイナーにちなみ『クリントカフェ』と名付けられているのですが、このカフェがまたすごいんです。
大量に写っている椅子は『グランプリ・チェア』というアルネ・ヤコブセンの作品なのですが、華奢に見えるのに包まれるような安心感がありずっと座っていたい気分になるんです~!
ヤコブセンの椅子がこんなに勢ぞろいしているなんて身震いする光景です。ちなみに日本で購入すると10~20万円くらいで、足が木のものはさらに値段が上がります。
また、風船を逆さにしたような照明もコーア・クリントのデザイン。『フルーツランタン』と呼ばれています。
写真ではわかりにくいのですが、紙を何重にも折りたたんで広げたようなデザインになっていて、ベースのアイデアは日本の折り紙からインスピレーションを受けています!先ほど特設展で見た「日本からの影響」をこの作品でさっそく確かめることができました。日本で購入すると10万円くらいします。
ちょっと小腹を満たしたくて頼んだポタージュスープ、肝心のお味も一流でした。ちょっぴりチーズの風味がついて、びっくりするくらいまろやかです。オープンサンドなどがっつりご飯メニューもありますよ。※スープとドリンク合わせて150DKKくらい
リプロダクト品と本物の違いを楽しもう
実は、北欧デザインは、もともとある作品の意匠権が切れているものが多く、たくさんのリプロダクト品が世に溢れています。
たとえば『○○チェア』と名のつく商品はWEB上でたくさん売られていますが、その多くは、本来のデザインの要素を踏まえ、現代でアレンジ・再現したリプロダクト品です。つまり「デザイナーがデザインした本物」とは少し価値が異なり、値段も全然違います。
先ほどフィン・ユールの紹介で椅子の足の細さについて触れましたが、そういった細かな部分がなかなか再現しきれないのがリプロダクト品。それだけ、本来のデザインはいろんな部分が優れている、といえばわかりやすいでしょうか。
北欧家具が好きでも、高価な家具をたくさん購入するのは難しいと思います。でも、そういった価値のある作品を一挙に見られて、座り心地や明かりのやわらかさを実際に体感することができるデザインミュージアムは、世界の中でもすごく珍しい美術館なんです!
デンマーク滞在の必見スポット、デザインミュージアム。ぜひ楽しみ方の参考にしてくださいね。
※この記事で紹介した各商品の値段は、2018年12月現在、一般の販売サイトで流通している価格を編集部員が見て比較したおおよその概算です。リプロダクト品かビンテージ品か、商品の状態はどうか、ビンテージの度合いはどうかなどによって価格は変動します。あくまで参考程度にご覧ください。
Denmark design museum
住所Bredgade 68 1260 Copenhagen K Denmark
電話番号+45-33-18-56-56
営業時間火~日10:00~18:00, 水10:00~21:00, 月曜定休
- 旅Pocket 編集部
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