庭園からの眺めが世界一と称されるほど美しいコペンハーゲンのルイジアナ美術館。シーズンによって変わるユニークな展示とその庭園の評判を確かめに行ってきました!
デンマークに行ったら必ず見るべき!ルイジアナ現代美術館とは
世界には、所蔵数1位、創立年数1位などたくさんの美術館が存在しますが、ルイジアナ美術館は、庭園から見える景色が世界でもっとも美しいといわれている美術館です。
フムレベック(Humlebæk)駅から徒歩で15分弱。それなりに大きな美術館ではありますが、郊外にひっそりと建っているので一人旅でも行きやすいです。
5月はお花がいっぱい咲き乱れていました。日本ではもう終わってしまった桜をデンマークでまた見られるなんて!ちょっと感動です。
駅から美術館までの道は、ぽつぽつと住宅があるくらいでとても静か。歩道が広く車も少ないのでのんびり散歩できます。
入場料は125DKKですが、コペンハーゲンカードを持っていると無料になります!
ルイジアナ美術館は展示方法がユニーク!
ルイジアナ美術館の目玉展示のひとつはピカソ。ピカソといえば、意味不明!と思えるようなめちゃくちゃな作品のイメージが強いですよね。
でも、ここにあるのは比較的わかりやすい作品が多く、ピカソのイメージがちょっとだけ変わります。
ちなみに、上の写真の松ボックリのような照明も実はとっても有名です。北欧家具好きで知らない人はいない、ルイス・ポールセンのアーティチョークというシリーズです。
その名の通りアーティチョークの形をしているのが特徴で、中古で10万円くらい、高いものだと100万超え(!)のお品もある大変貴重な照明なんですよ。
しかし、このルイジアナ美術館の面白いところは、有名な作品を展示するだけじゃないところなんです。
館内には、ワークショップができるスペースがあるのですが、展示に合わせてその展示にまつわるテーマで開催されているんです!
こちらはキッズ向けのワークショップ。この時のコンセプトは「ピカソになろう!」でした。
そのほか、こんな服飾雑貨やカードなどちょっとしたお土産を販売するスペースもあります。北欧のファッションに興味のある方はぜひチェックを。※この服はピカソとは関係ありません
ルイジアナ美術館は展示の主張が強くなく、こじんまりしていて見やすいです。
どちらかというと作品の中に入り込んで鑑賞するような参加型・体験型のアットホームな美術館なので、普段美術館に行かない方にもおすすめです。
ジャコメッティの『歩く人』と庭園が見渡せる回廊
これ、最近もっともメディアを賑わせている社長のSNSで知っている人も多いのではないでしょうか。そうです。あそこに写っているのはまさしくこのお部屋。
ジャコメッティという人の有名な彫刻で『歩く人』というタイトルがついています。このヒョロッとした人間がジャコメッティの作品シンボルです。
後ろに抜ける窓からの景色も作品の一部とされていて、この彫刻そのものだけでなくお部屋全体を鑑賞するのがポイントです。
そして、館内を歩くと現れるこの回廊も見逃せません。庭園を見渡せるのですが、窓枠と後ろの景色を合わせてひとつの作品のように見えることでとても高く評価されています。
草間彌生の水玉空間に入り込む
水玉とビビットなカラーで有名な草間彌生の作品です。ここはドアを開けてお部屋に入るタイプの展示です。
水玉の大きな立体かぼちゃはよく見ますが、このお部屋は神秘的でファンタジーで、水玉というポイントを除けば一見草間彌生っぽくない印象です。
平面の水玉は今までたくさん目にしてきたので、立体というか、空間に水玉が浮かんでいるのが新鮮です。
しかもこの作品は「外から見る」だけでなくその作品の一部になれるというか、作品の中に入り込む展示なので、とても不思議な感覚になります。
小腹が減った時はルイジアナ・カフェへ
そこまで広くない美術館ですが、じっくり時間をかけて回っているとお腹が減ります。さっと何か食べたいな、という時は併設のカフェへ入りましょう。
カフェでは、サンドイッチのような軽食やコーヒーとともに、素晴らしい景色を堪能できます。この日はよく晴れていたのでまた格別な眺めでした。
オープン時間は美術館の入場時間と同じです。最終入場が閉館の時間より30分早くなっているのでご注意ください。
食事をすると飲み物と合わせてだいたい2,000〜2,500円くらいです。メニューと金額はこちらに載っていますので参考にしてくださいね。
あまりの美しさで展示品より有名!ルイジアナ美術館の庭園
眼下にNiva(ニヴァ)湾を望む庭園からの眺めです。実はこの庭園、世界一とも称賛されるようですがいかがでしょうか?訪れた5月は気候も穏やかで、陽の光が相まってより美しさを増しているように思います。
生まれた時から自然と溶け込んで時間を優雅に過ごす「ヒュッゲ」の概念が根付いているデンマーク。ここは、まさしくヒュッゲを体感できる場所といえます。
「自然や空間と一体になれる感覚をそこかしこで体感できる」ことが、ルイジアナ美術館に世界中から観光客が訪れる理由。
ぜひ究極のヒュッゲを体感しに訪れてみてくださいね。
ルイジアナ美術館Louisiana-Museum of Modern Art
住所Gammel Strandvej 13 3050 Humlebæk
電話番号+45-4919-0719
営業時間火〜金11:00~22:00土日11:00~18:00月曜定休, 祝祭日11:00~18:00
URLhttps://www.louisiana.dk/en
※12月26日は祝祭日のため11:00~18:00, 12月24/25/31, 2019年1月1日は休館
ルイジアナ・カフェ
住所同上
電話番号同上
営業時間火〜金11:00~21:30土日11:00~17:30月曜定休, 祝祭日11:00~18:00
- 旅Pocket 編集部
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