チェコでしか見られない!プラハでキュビズム建築散歩を楽しもう
2020/04/01
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キュビズム建築をご存知ですか?プラハで見るべきキュビズム建築について解説します!
キュビズム建築の特徴
キュビズム建築は、第1次世界大戦前に生まれたチェコにしかない独自の建築様式です。
キュービック=立方体や多面体に発想を得ているのが特徴です。
壁や窓だけでなく、屋根や庇、
窓枠や格子、
柵に至るまで、とにかく建物のあらゆる部分が多面体でカクカクしています。
フランス芸術の影響を受け、誕生した当時はキュビズムそのものも「新しい芸術」といわれたそうです。(公式サイト『CZECH CUBISM AND ITS REPRESENTATIVES』ページより)
プラハ内にあるキュビズム建物を散策する場合は、下記地図を参考にするといいですよ。
キュビズムミュージアム(黒い聖母の家)
キュビズム建築のなかでもっとも知名度の高い建物といえば、ブラック・マドンナ(黒い聖母の家)です。ブラック・マドンナはこの建物の通称。
実はここ、キュビズム建築に関してのミュージアムになっていて中に入れます。
キュビズム建築の最大の特徴であるドーマー窓や、
格子を使った柱やエントランスの装飾が見どころです。
もとはデパートとして使われていた歴史もありますが、今は1〜2階がカフェ、3階以上がミュージアムとして開放されています。
ミュージアムの入場料は150CZK。
ミュージアム内の撮影はスマホのみOK、三脚を使った撮影やフラッシュ撮影は禁止なので気をつけてくださいね。
キュビズムは、建物の外側だけでなく、家具や壁紙の模様などにも影響を及ぼしています。
建物に備え付けでつくられているものも多いそうです。
一見、使いづらそうだなーと思ってしまいますが、
よーく見てみると、実際に物を入れる場所や座る部分は普通の造りで、人が不快にならない部分にデザインが施されています。
デザインと実用性を兼ね備えた、優れた技術とセンスによって生み出されたアートであることがわかります。
照明もキュビズム。
これは、「ザ・クリスタル」と呼ばれる照明です。
キュビズムの照明は、加工しやすいセラミックと金属、また破損しにくいガラスによる構成で発展してきたそうです。
そのため、ぶら下がってる部分や笠の部分が金属になっている照明も多いそうですよ。
あ!ブラック・マドンナの模型を発見。
これらは、建物の角や壁面に使われていた装飾部品です。部品までキュビズムです。
実はキュビズムは、食器も影響を受けています。食器も家具と同じように、プリントや見た目の部分だけにデザインが取り入れられていて、物を入れる部分や持ち手は使いやすそう。
こんなに凝ったデザインなのに、実用性が損なわれていないのが本当にすごいです。
キュビズム建築のお土産
キュビズムの食器、意外と素敵だな〜と思いませんでしたか?
ブラック・マドンナの1階にはショップがあって、ミュージアムで見たような食器を購入することができます。
置いてあるのは食器や花瓶、アクセサリーなどちょっとした小物です。値段は、少しお高めのものだとカップとソーサーのセットで8,000円くらい。
お安いものだと3,000円くらいのものもあったので、手が出ないほどではありません。気になるものがあれば、思い切って購入してみてはいかがでしょうか♪
キュビズム建築のカフェ
ブラック・マドンナの中には、カフェもあります。
グランド・カフェ・オリエントは、世界中から観光客が来るキュビズムを代表する有名カフェ。
1階のテラス席には、多角形の背もたれの椅子が置いてあり、目を引きます。
2階の席へ上がる階段は、幾何学を取り入れた柵が珍しくてみんな写真を撮っていました。
上から見ると、滴が重なったように見えて不思議!
中はシックで落ち着いた雰囲気です。窓枠や照明にはお気づきかもしれませんが、窓際席の後ろに飾られた鏡の配置がキュビズムなの、気づきましたか?
先ほどミュージアムのところで説明しましたが、ぶら下がる部分はやはり金属。笠はお花のようになっているので、キュビズムの特徴が少しやわらいであたたかい雰囲気になっていますね。
季節のフルーツを使ったスイーツなどがあり、味もおいしいお店です。ぜひ立ち寄ってくださいね。
旅好きのなかには意外と建物マニアも多いはず!?キュビズム建築は、ショッピングやカフェなど街歩きも同時に楽しめるエリアに固まっています。ぜひお出かけくださいね。
Český kubismus(キュビズムミュージアム)
住所No. 19, Ovocný trh, Prague 1
電話番号+420-725-038-628
営業時間10:00〜18:00※火曜のみ〜19:00
- 旅Pocket 編集部
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