童話の中に迷い込んだ！？宮殿の中にあるオーストリア国立図書館

2019/09/30

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オーストリア国立図書館はまるで宮殿のような美しい図書館。18世紀前半に建てられ、当時の面影が今もそのまま残ります。入ると童話の主人公になれる！？素敵な館内を紹介します！

図書館は、ホーフブルク王宮の一角にあります。ホーフブルク王宮とは、ハプスブルク家が栄えた時代に歴代の王様が暮らした場所。住居として使われていたパラヴィチーニ宮殿やパルフィ宮殿のほか、教会や庭園などがあります。

上写真はパラヴィチーニ宮殿。向かいにある広場はヨーゼフ2世像が建つヨーゼフシュプラッツです。図書館の入り口は写真の左手側にあり、「ÖSTERREICHISCHE NATIONALBIBLIOTHEK(オーストリア国立図書館)」という記載が目印です。

宮殿の周辺一帯は、博物館や美術館、学校、連邦機関、ウィーン歌劇場(国立オペラ座)など、教育機関や行政機関が集まる重要なエリア。ザッハートルテで有名なホテル・ザッハーも近く、ウィーンの歴史や芸術を知るのにふさわしい観光スポットの密集地でもあります。

階段を登り、木の大きなドアをギィッと開けると、まず目に飛び込んでくるのは高い天井と太く大きな柱。まるで巨大な神殿の中に迷い込んだようです。

公式サイトによると高さは約20mとありますが、日本の通常の住宅の高さに換算すると最高で7階くらいの高さに匹敵します。今自分の立っているところからあの天井画までがそんなに遠いなんて信じられません！

蔵書は約20万冊。日本の国会図書館の蔵書は2017年現在の蔵書数は約4342万冊(公式サイトより)と公表されていますので図書館としてはだいぶ小規模かもしれません。

でもこの神殿のようなつくりと細かな部分にまで施された装飾の美しさは世界一！といっても過言ではないような気がします。

このハシゴのある2階側、なんとなく教会を思わせるような気がしませんか？それもそのはず！この図書館はバロック様式の建築なので、ヨーロッパに数多く存在するバロック式の教会などと建築の構造がとても似ているんです。教会だと、あそこにパイプオルガンがあったりしますよね？

そして、この棚番号が示された金色の表示盤やぶ厚い大きな本を眺めているとまるでタイムスリップしたかのような気持ちになれます。ここまで見てきて、『美女と野獣』や『ハリーポッター』シリーズを思い出した人も多いのでは？

ずーっと眺めていると、本がシュッと魔法で飛び出してくるかも！と思わせてくれる不思議な空間です。

ガラスケースの中に展示されているのは1,400 年代のとても古い本。500年以上も前の本とは思えないほど、色が鮮やかに残っています。ガラスケースに入っているので実際に触れることはできませんが、見ていると、昔の古い紙のにおいまで漂ってくるような気になります。

また、こちらは1525年の楽譜。モーツァルトやシューベルトを生んだオーストリアらしい展示です。中身を見たい場合、デジタル化された書籍として公式HPからは閲覧が可能です。

入り口から少し歩いた図書館の中央ホールに立つのは、この図書館の建設を命じた神聖ローマ帝国のカール6世の銅像。マントをひるがえし、一点を見つめる姿が勇ましいです。

彼を囲むように丸天井に広がるのはフレスコ画。手がけたのは宮廷画家のダニエル・グランです。教会のような雰囲気を感じるのも納得ですね。

窓から漏れる光が、厳かな空間をやさしく包み込んでいるようです。

より豪華さを出すための演出でしょうか。だまし絵のように、壁には柱や建築装飾のようなものも描かれています。絵と建築が一体となってその空間を生み出しているようです。

図書館の中は自由に歩き回ることができます。フラッシュを使わなければ写真撮影が可能なので、いろんな角度から館内を眺めましょう。つい時間を忘れて見入ってしまうので、次の予定を詰め込んでいる人は要注意ですよ！

オーストリア国立図書館は、退出するのが惜しいと思ってしまうほど美しいです。カラフルで珍しい場所が映えスポットとして人気ですが、たまにはこんな歴史ある空間に写真を撮りに行ってみてはいかがでしょうか！

住所Josefsplatz 1, 1010 Wien

電話番号+43-1-534-10

営業時間9:00～21:00

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