旅行会社の裏側公開!ツアー企画や現地の最新情報収集に役立つFAMツアーとは?
更新:2020/10/28
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一般の方は参加できない旅行会社だけのツアーがあります。世界各国の最新旅行情報や流行を知っておく必要がある旅行会社。そんな旅行会社が現地の情報をつかむために参加するのが企業向けのツアーFAMツアーです。
旅行会社だけが参加できる秘密のツアー
スパイシーなグルメに荘厳な寺院の数々、癒しのスパなどさまざまな魅力があるタイ。今回参加したのはタイ国政府観光庁が主催するFAMツアーです。特に南部の秘境リゾート、クラビでとカオラックに焦点を当てたものです。
旅行会社のほか、参加するのはメディアの人たちなど総勢30名が招待されました。クラビやカオラックのツアー企画したり、紹介記事を作成したりして認知を広げるのが目的です。バンコク、クラビ、カオラックを7日間かけて巡ります!
出発前オリエンテーション
出発前、事務所で行われるオリエンテーションに参加。行程や、宿泊ホテルについての説明、当日の集合場所や服装、持ち物などが案内されます。参加者同士名刺交換も行い、企業どうしの交流も深めます。
フライトはもちろんタイ国際航空!
タイ国際航空でバンコクへ向かいます。機内の様子もしっかり写真とメモに残しておきます。
帰国後、カウンター業務スタッフやコンシェルジュへ共有するため、機内食やエンターテイメントについて内容を記録します。
意外と戸惑う入国カード。旅行中、お客様が不安に思いそうなポイントを拾って、初めての方にも分かりやすいように記入方法などもメモしておきます。
タイの入国カードは、出国カードと切り取り線でつながっています。入国審査のときに提出しますが、出国の部分は返却されるので、必ずなくさないように保管しておいてくださいね。
バンコク
FAMツアーでは現地で流行っているスポットなど最新情報をキャッチします。
人気のレストランやカフェ視察
たとえば、2階のテラスからワット・アルンが望める人気のSUPANNIGA EATING ROOM BY KHUNYAI x Roots Coffeeで夕食を食べることも、予約をうける際にお客様のために活かせるポイント。
ホテルや併設のバーを視察
夕食後宿泊先であるMillennium Hilton Bangkokのルーフトップバーを視察。バンコクの夜景がとてもロマンチックです。行かなければわからない、その場の雰囲気やアクセス情報も重要なポイント。
FAMツアーの大事なミッションのひとつがホテル視察です。定番ホテルから今売り出し中のホテルまで、さまざまなホテルをマネージャーやスタッフの説明を聞きつつ見学します。
お部屋の広さ、コンセントの位置、ミニバーの中身、バスアメニティなどを徹底的に写真とメモで記録。近くのレストランの場所や立地などもチェックして、お客様へのおすすめポイントを探ります。
定番から今売出し中のホテルなど、さまざまなホテルについてホテルマネージャーやスタッフの説明を聞きつつ見学して回ります。
お部屋の広さ、コンセントの位置、ミニバーの中身、バスアメニティなどお客様が気になる点は徹底的に写真とメモで記録。またレストランの場所や、ホテルの立地などもチェックしてお客様へのおすすめポイントを探ります。
周辺情報をチェック
現地では、お客様から聞かれることが多いという周辺のスーパーやお土産スポットなども見学します。夜も開いている大型スーパーでは、現地のお菓子などお土産にできそうな商品のラインナップや値段などをチェックします。
クラビ
バンコクからクラビへタイ・スマイルに搭乗。バンコクからクラビへは国内移動となりますが、液体類の機内持ち込みは国際線と同じ100mlまでですよ。
飛行機へ乗ったら座席の並びや足元の広さなどを確認し、写真を撮ります。軽食が出るので、メニューをメモして予約やツアー企画スタッフへ共有します。機内食情報は、旅中の食の予定を決めるのに重要なポイントです。
温泉リゾートを視察
クラビはバンコクよりも自然が多く、温泉施設など体験スポットが充実しています。人気のスパ施設Wareerak Hot Spring&Spaでは行程や効能、ツアーに組み込む際の価格などを視察します。
★Wareerak Hot Spring&Spa体験リポート
現地ホテルとの商談会
夜は宿泊するホテルへ移動し、現地のホテルやオプショナルツアー会社との商談会。クラビには欧米の旅行者が多くアジアの旅行者はまだまだ少ないそうです。大自然と美しいビーチが魅力ですが、お買い物大好きな日本人にはバンコクやプーケットとの周遊がおすすめとのこと!
商談会では各旅行会社ごとのブースに分かれてホテルやオプショナルツアー会社の説明を聞いてひたすらメモをとります。客層、日本語スタッフの有無、人気の部屋などをヒアリングします。
ちなみに約3時間の商談会はすべて英語。聞き取るのに必死でした。。
ホテル視察
クラビでもホテル視察は必須ミッション。
場所が変わるとお客様の求めるものも変わるため、クラビのようなビーチの場合はビーチへのアクセスやアクティビティ、プールの大きさなどバンコクのホテルとは別のポイントを見ます。
こことここのホテル、何が違うの…?なんてことにならないようにメモと写真で記録を残します。それぞれでどんな特徴があるのかを確認してお客様へご案内できるようにするのが重要です。
また、大きなリゾートだとゴルフ場が併設されていたり、キッズアクティビティが充実していることもあります。ファミリー層や年配の方にもおすすめだな、など想像しながら回ります。
また、自然と一体になったようなリゾートは立地のよさが伝わるように、景色の抜け感を意識して周辺の写真をきれいに撮ることも心がけます。
インテリアに風水を取り入れていることや、スパでタイ式とオイルの2種類を採用していることなど、お客様の気になりそうな情報をじゃんじゃん集めていきます。
アイランドホッピング体験
クラビではアイランドホッピングが一番人気のアクティビティ。現地でどのように過ごせばいいの?という質問はお客様に1番よく聞かれるといっても過言ではないため実際に体験します。
クラビには干潮になると砂浜の道ができ、島と島の間を歩いて渡ることができるスポットがあります。そのため干潮の時間帯や持ち物をチェック。この間も景色を楽しむ余裕もなく動画や写真撮影に大忙し。
ホテル視察
アイランドホッピング後はまたホテル視察へ。日中はビーチそばや広いゴルフ施設が併設されたホテルでしたが今度はクラビの繁華街アオナンエリアに建つシティステイ向きのホテルです。
ショッピングストリートまでは徒歩何分か、パブリックプールはお酒やパーティがOKか?など、少数でもグループ旅行でも役立つ情報を探してメモを取ります。
周辺視察、ナイトマーケット
夕食後はクラビのナイトマーケットへ。リゾートでも日本人のお客様はショッピングができる場所を好む傾向が強いため、どんなお店があるか、雰囲気などおすすめポイントを考えながら巡ります。
おみやげ屋さんだけでなく、カフェやレストラン、ドラッグストアなどが充実していました。クラビはニーズや年齢層を問わずおすすめできそうです♪
カオラック
カオラックはプーケット空港から車で約1時間20分の場所にあるビーチリゾート。クラビよりもさらに自然が多く、のんびりとした滞在を楽しみたい方におすすめです。ダイビングスポットへの玄関口なのでダイバーにも人気の場所♪
クラビと同じく欧米の旅行者が多く日本人はまだまだ少ない印象。秘境のリゾート感が最大の魅力です!
ホテル視察
カオラック到着後はさっそくホテル視察へ。
★絶景ビーチ目の前!ナチュラルモダンなリゾートLa VELAのリポートはこちら
La VELAのレストランでは参加者全員で夕食。ツアーも終盤になりお酒も入ったせいか、各地から集まった年齢も会社も違う人同士でも冗談を交わせるほど仲良くなりました♪
いかだ下り体験
カオラックではジャングルのような大自然を体感できる、いかだ下りのアクティビティを体験。アクティビティ視察では行程や注意点について、実際に体験することで理解を深めます。旅行会社用の料金が設定されていることも多いため、料金は忘れずにチェック!
ホテル視察
まだまだ日本人旅行者は多くないカオラック。日本人マーケットに力を入れているホテルでは、FAMツアー参加者向けに説明会を開いてくれるケースもあります。
説明会では、タイらしいバタフライピーを使ったドリンクがサービスされました。フォトジェニックなドリンクを飲みながらでも、リゾート気分に浸る暇もなくホテルの歴史や特長を必死にメモ。
カオラックはビーチだけでなく緑が豊かで、ホテルが広い敷地を持つのが特徴的です。このようなヴィラタイプのホテルは人気が高いので、すかさず写真におさめます。
アクセスや移動手段を最終確認
クラビから日本へはバンコクで乗り継ぎが必要です。タイ国際航空でいったんバンコクへ向かいます。国内線乗り継ぎなのでチケットも2枚。国際線への乗り継ぎの方にはシールが配られますので、失くさないように注意してくださいね。
現地までの直行便がないエリアの場合、乗り継ぎ情報はとても重要です。このようにシールが配られたりと特殊なルールがあったりするので、ルートやチケット枚数、乗り継ぎにかかる時間などをチェックします。
連日の早起きと視察の繰り返しでへとへとですが、力を振り絞って機内食や機内設備を撮影、メモします。
成田空港到着
ついに日本へ帰国。出社したらすぐに報告書と勉強会の準備をし、担当のトラベル・コンシェルジュに最新情報を伝えます。こうして新しいツアーが作られていきます!
一般の方が決して体験することのできないFAMツアー。旅行会社は憧れのお仕事といわれていますが、現地での安全を考えたり、めいっぱい楽しめるようツアーを企画したり、現地でお客様が不快な体験をしないように情報を不足なく揃えることは、楽しいですが意外と大変です。
旅のお仕事に就きたい!と考えている方や、旅業界の裏側に興味のある方の参考になれば嬉しいです。
実際に現地に足を運んで見ているからこそ最新の情報やお客様それぞれにぴったりのプランを提案することができます♪気になった方はぜひクラビやカオラックのツアーをチェックしてみてくださいね!
- 旅Pocket 編集部
- 旅Pocket編集部です。「ポケット」に入れて持ち歩きたくなるような、見るたびにわくわくする国内・海外情報をお届けします!
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