台湾の花蓮スタバはリサイクルコンテナで大きな樹木をイメージ!【WiFi情報あり】
更新:2020/02/10
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オープン当時、インパクトのある奇妙な外観にインスタグラマーが殺到した、台湾の花蓮にあるスタバ花蓮ベイ店。内部を調査してきました!
奇妙な形の正体はコンテナ!
「花蓮×スタバ」で検索すると出てくるこの外観。実はリサイクルコンテナが積み重なっています。
デザインは、日本人建築家の隈研吾。最近では、台湾土産として大人気のパイナップルケーキの有名店、サニーヒルズジャパンを手掛けたことでも話題になりました。
コンテナを90度ずつ回転させながら4層に組み上げられています。建物は大きな樹木をイメージしているそうです。(隈研吾建築都市設計事務所「スターバックス花蓮湾ストア」ページより引用)
実はこのスタバ、かなり不便な場所にあるのですが、大陸からの観光バスが立ち寄るのでひっきりなしにお客さんが訪れます。
長距離を走るバスが多いせいか、体を伸ばしてリラックス(笑)。
「DRIVE」と見えますが、この店舗はドライブスルー店。目の前には大きな駐車場があり、車がよく通ります。まわりに気をつけて撮影してくださいね。
建物の下や裏側へ回ってみました。ここから見ると、コンテナであることがよくわかります。
背中だけ見るとまるで港にいるような感じ。まさかスタバには見えませんよね?
4層まで積み上げられていますが、実際に人が入れるのは2階までです。いよいよ中へ潜入してみます!
狭いけど開放感がある!
入り口を入ってすぐのエントランス。外や屋上から光が入ってきてはいますが、店内はやや暗めです。秘密基地感があるし、コーヒーを飲むにはちょうどいいくらい。
コンテナをずらして積み上げることによって生まれたテラス席は見どころです。(隈研吾建築都市設計事務所「スターバックス花蓮湾ストア」ページより)
ドライブスルー店なので、店員さんはみんなインカムをつけてます。とっても忙しそう!
天井には、わざとコンテナ感を残してあります。いつもの高級感のあるスタバとは違って、ちょっとマリンテイストになっているのがお洒落です。
食事メニューが豊富!
海外のスタバに行って驚くのは、食事メニューの多さ。台湾も例外ではありません。
観光バスも停まるドライブスルーなので、車で長距離を移動するお客さんも多いです。そのせいか、お腹にたまるパンやサンドイッチの種類が豊富です。
日本でも置けばいいのに~!というメニューばかり。
機内食!?と思うほどゴージャスな、パンと牛肉のワイン煮セットなんかもありました。日本円で約1,300円とちょっとお高めですが、おもしろいですよね。
ケーキやサンドイッチ類の相場は500円前後です。
気のせいか、日本で見るよりケーキもいろいろあるような・・・。
こちらはスナックメニュー。日本でも見たことあるものが多く、相場もほぼ同じです。
部屋ごとに個性がある!
1F
注文の受け取り場所の前にあるのがこの部屋。壁にチョークアートのような絵があります。
裏側から見るとコンテナ感が。
暗そうだな、と思って入ったのですが、小さな照明なのに外からの光がちゃんと入るように設計されているのか、暗さはまったく感じませんでした。
ここは1Fと2Fの中間にある窓際席。全体を見た感じとしては、ここの席が1番明るかったです。
2F
2Fへ登ってみます♪
2Fは、光を直接採れる大きな天窓がついてます。
通常のスタバに比べると、空間はかなり小さくて狭いです。そのため、壁面にもコンテナの幅いっぱいに大きな窓が取り付けられています。
コンテナの先のほうの部屋はやや暗めです。でも、必ずどこかしらから光が入るようになっているので、かえってリラックスできる暗さです。
混んでる時は、この後ろにずら~っと並んで座ります。知らない人どうしなのに、なんとなくみんなでお茶してるみたいな空気が流れています(笑)。
部屋によってデザインがちょっとずつ違うので、お気に入りの部屋を見つけてくださいね。
電源
WiFiはもちろんのこと、コンセントも完備されてます。ただし、コンセントがある席は限られているので、混雑時に訪れたら使えない可能性が高いと思っておいたほうがいいかも。
メニューとグッズ
日本にないメニューを食べてみよう!
食事は日本にないメニュー、七面鳥とチーズのクロワッサンバンズのハンバーガーをセレクト。ドリンクは、季節限定のトフィーナッツラテを合わせてみました。泡がぺったんこになってますが、
出てくる時はちゃんとふんわりしています!長時間写真を撮っていてしぼんだだけで、ドライブスルーでもみんなキビキビ、手際に問題はありません。店員さんの名誉のために載せておきます(笑)。
あいにくこの時コンテナ席は埋まっていたので、外が見えるテラス席に座ってみました。近くで見るとコンテナがボコボコしていて、使い古されたリサイクル品であることを実感します。
グッズ
ドライブスルーであり、観光で訪れるお客さんが多いので、品揃えはあまりよくありません。街中の店舗のほうが種類は揃っているので、お土産目当ての人はそちらで探すのがおすすめです。
それでも、南国限定のタンブラーや日本では見かけない季節限定のトートバッグなどがあったのでチェックは忘れずに。
花蓮スタバ周辺は開発の真っ只中
先ほどから背景にちらちら写りこんでいるこの建物、コンベンションセンターなのですが、スタバとはなんの関係もありません。レストランは1、2軒入っていますが、お土産ショップなどはなく、実際にまだそんなに活用されていません。
目の前の駐車場には遊具がありますが、まだ観光スポットと呼べるほどではないのが実情。奥にはミュージックパークと題した建物がありますが、通常は静かで、イベントの時などにしか活動しないようです。
というのもこのエリア、花蓮サンライズビレッジ(HUALIAN SUNRIZE VILLAGE)というプロジェクトによってつくられた場所で、周辺一体がまだまだ開発の真っ最中なんです。
サスティナブル、構造工学、省エネ設計などの観点から「花蓮の自然と調和した住環境をつくる」という一大プロジェクトが進んでいます。
「気候への挑戦」というテーマで開催されたアメリカの建築展覧会に出品され、このプロジェクトそのものが国際的に認められた作品なんだそうです(公式サイト洄瀾灣日出山莊ページより引用)。隈研吾がなぜリサイクルコンテナで大きな樹木を作ったのか、ここでつながりましたよね?
気合が必要!花蓮スタバへの行き方
最寄りは台鐵吉安(ジーアン)駅。花蓮のひとつ先の駅です。吉安駅からはタクシーで10分ほどで、料金は日本円で800円くらいです。花蓮駅からでは遠すぎて、個人でタクシーを利用するには無理があります。気をつけましょう!
花蓮周辺はかなり僻地です。田舎育ちには懐かしい、都会育ちには泣きたくなるような光景が広がっています。花蓮周辺は英語も98%(私の感覚)通じないので、タクシーで行き先を伝える時はスマホで外観写真を見せるなど工夫を!
花蓮のある台湾の東側エリアは、新幹線が通っていないため、花蓮方面に行くほぼ全員が台鐵(台湾の特急)を利用します。きれいな海岸線を走ること、花蓮が世界中から観光客が集まる太魯閣渓谷の玄関口であることも重なり、とにかく切符がとりにくい!
特に、台北から日帰りがしやすい、
往路:午前9時前
復路:夕方4時前後
の切符は人気。1番早い特急に乗れれば約2時間。各駅停車の場合、乗車時間は1時間~1時間半ほど延びます。
現地で切符がとれなかったため、台北〜花蓮間を国内線で移動することになってしまいました。台鐵の予約ページは日本語で操作できるので、できるだけ早い時期に日本から予約していきましょう!
Starbucks 洄瀾門市(Hualienbay)店
住所花蓮縣吉安鄉南濱路一段505號
電話番号03-8420014
営業時間日〜水9:00~21:00金土9:00~22:00
- 旅Pocket 編集部
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